前回、軽トラで泥に敗れたのですが。
このまま終わるわけにはいきません。
当家に眠るさらなる力、ある意味最強の局地性能を持つマシーン。
自らは動力を持たず、他のものと融合してその力を発揮するマシーン。
そう!
リヤカーです
長らく修復予定のまま放置されていたのですが、タイヤの交換にてとりあえず復活したのです。
多分昭和30年代のものだと思われますが不明です。
荷台寸法は1400mm×800mmでやや大きめです。
現場は家から徒歩の距離、初陣にはおあつらえ向きのシチュエーションです。
まずは上りです。結構重いです。
ほどなく現場着。軽トラを捕えた泥の上を軽々と通過しました。
空荷だから当然と言えば当然ですが、この雨で前回よりコンディションの悪いところを軽く通過出
来たのはちょっとカ・イ・カ・ン
これも当たり前ながら軽トラよりも小回りが利くので、より作業現場近くに寄せることが出来ます。
すっげー便利!
つい調子に乗りすぎて、搬出ルートよりもだいぶ低いところでフル積載にしてしまいました。
坂を上げねばなりません。うっ、重いっ。200キロくらいは積んでしまったか。
取っ手を引っ張るようにして坂を上りました、休み休み。綱引きのような体勢で引くのが具合良か
ったです。
ぬるぬるの地面ではありましたが何とか上げました。
そして搬出ルートは水平移動です、途中泥の深いところがありましたが、無事クリア。
すっげー!SUGGGEEEEEEEEE! 我がリヤカー強し!ジョォォォォォ(興奮のあまりのエア失禁)
さて、実はリヤカーの弱点は上りよりも下りにあります。
勢いがついてしまうのを止めるのは難しいのです。
急坂ではやはり上から引っ張るようにして下りた方が良いです。自分が下側に居ると、滑ったりし
て転んだ時、後からリヤカーがのしかかってくるからです。
しかーし!我がマシーンに隙なし!
ブレーキがついているのですよ。僕も他では見たことがありません。
手元のレバーで両輪のバンドブレーキが操作出来るようになっているのです。
普通に引く体勢でブレーキをかけながら安全かつ快適に急坂を下ることが出来ました。
すっげー!SUGGGEEEEEEEEE! 我がリヤカー強し!ジョォォォォォ(興奮のあまりのエア失禁)
リヤカー素晴らしいです。
今度はカブでのけん引実験です。
でもその前にもちっとキレイにしてやろう。
以下写真っ
これがブレーキ
車体脇のレバー、前に押すとブレーキがかかるので、レバーの頭に錘を付けてバネで調整すれば
重力/慣性ブレーキ(急坂の下りや減速時に自動でかかるブレーキ)に出来るかも知れない。
手元レバー、とりあえず番線でリンクを作りました。
ところで、軽トラのスタック対策ですが、軽トラの車輪にアダプタをつけて、それに非聖地整地用の車輪をつけると、田んぼの中まで入っていけるやつがあると職場の若い者から聞きました。ただ、それで「公道走行」すると違反になる・・・ので、ということです。彼の家でも取り付けようか悩んだとか。学生の頃だからだいぶ前ですが、ホンダの軽トラに雪上車用アダプタがあって後輪にキャタピラーを前輪にスキーをつけるのをカタログでも見たことがありますし、ホンダの部品倉庫でアルバイトをしたときに、実物をみたことがありました。四駆が一般化する前の話です。
一昨日、北の駅長さんご夫妻にお会いしましたよ。
お元気そうでなによりです。
軽トラの車輪に付けるアタッチメントは僕もネット上で以前見たことがあります。
売っている会社が倒産したらしいと聞いているのですが。
同様の物は外国の四駆用品ではありますが、15、16インチ用だったような。
どうせ公道では使えないので、自作もアリですね。
同様に車輪に付けるもので、ホイールウインチというのがあります。
車輪に糸巻きのデカイのを付けるもので、左右ペアで使用します。
これも自作し易そうです。
ただあの軽トラは高速移動や、市街地での使用もしなければならないですし、荷台
も綺麗なものを積むことも多いので汚すと後が大変だということはあります。
野良仕事はそれ専用機があった方が良いです。
小型の管理機があるので、あれでけん引しても良いのですが、人力で済むことは人
力で済ませようと思います。翌日筋肉痛でしたけど。
カブの前ホイールをリヤカーに使うのはよくあるようです。
エンド幅(車軸の受けの幅)はカブの方がリヤカーよりも狭いので容易に付きます。
車輪の径は小さくなりますが、問題無いでしょう。
古いリヤカーや自転車のタイヤ、BE規格はもう日本では作っていないのです。
カブのタイヤなら豊富にありますし(僕はミシュランが気に入っています)、カブ主に
とっては古タイヤを有効利用出来ます。
ブレーキは左右のワイヤーを一本の棒の両端に繋いで、真ん中を引っ張ってやれば
良いと思います。イコライザーなんて凝った名前もあります。
そちら出自の人力移動手段では通称「仙台運搬車」というのがあります。
前荷台自転車というのが分類上の名前です。
昔の重量物は米一俵、約60キロが単位だったようですから、かなりのものです。
それを前輪に乗せるというのはどうなのだろうと思うのですが、使いやすさには定評
があったそうです。
時々ネットオークションで見かけますが、いつか所有してみたいものです。