吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

さらば友(メイト)

2008年09月29日 | 
ヤマハ・メイトというバイクのこと。

たまたま見つけた情報なのですが、ヤマハ・メイトが今月、生産中止になったのですね。
先月、ホンダ・スーパーカブが生誕50周年を迎えたその陰で長い生産を終わったのでした。

ホンダ・カブ

ヤマハ・メイト
スズキ・バーディー


メイト、バーディーは、それぞれヤマハのカブ、スズキのカブとも呼ばれ、もちろん蔑称なんですが、はっきり言ってホンダ・スーパーカブの真似っ子商品です。
あまりバイクに関心が無い人は区別出来ないでしょう。
実に、昭和30~40年代の日本企業の感覚を物語っています。今の新興工業国と大差ありませんね。

最大の違いは、メイトとバーディーは、それぞれ2007年、2004年まで2ストロークエンジンのモデル(もともとこちらがデフォルト)を用意していたところで、4ストロークのみのカブと、そこが選択の分かれ目になっていました。

実は、初めて僕が買ったバイクはメイトの50ccなのです。
当時、ヘルメットなしで乗っていたので、86年以前のことです。
20歳そこそこだった僕は、駅への足にこのバイクをもちろん中古で買ったのです。

なぜメイトだったかというと、

1.服装を選ばないこと。
スポーツタイプのバイクは、泥除けが不十分で服が汚れるのです、当時スクーターは、まだリバイバル中で、中古車が選べなかったのです。

2.安くて頑丈で壊れないこと。
ビジネスバイクはそれがウリですから。

3.2ストロークエンジンだったこと。
好みの問題ですね。

4.カブのまがい物商品であること!
20歳の頃からそういう性格でした。本家本元、正統、王道をあえて外す選択を好むのですよ、コイツは。
キッチュ(独語より、俗悪なもの。まがいもの)好きなんです。
ヘソが横っちょについていたのですね、昔から。

一時期、特に新聞屋さんなどの大口使用者の間でメイトの人気が上がったことがあるそうです。
当時カブの組織的盗難が盛んで、それらは東南アジアへ輸出されていたのです。
いくら似ていても、カブでなければ輸入先で値が付かなかったので、メイト、バーディーはカブと一緒に置いてあっても無事だったそうです。
それで、メイトの需要が増えたそうですが、そういう需要っていうのも何だかねぇ。
結局は、輸入先の国々が国内産業の保護ということで禁輸措置をとって事態は終息したと聞いています。

僕のメイトは最後どうしてしまったんだろう?全然憶えていないや。
いろいろ考えて手にいれたのに、何故かちっとも愛着が湧かなかったなあ。
どうしてだろう?

あ、なんかまたメイトが欲しくなってきた。出来れば50cc以上のヤツ。
どこかに不要車がないかな。
予算は5千円くらいかな。バーディーでも良いので、情報がありましたらよろしく!
不動車OKですが、2ストエンジンのヤツね!

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