○五体俳句659・眸1(め)・北垣一柿01・2024-07-30(火)
○「たそがれは路次の子供の眸から来る」(北垣一柿01)
○季語(無季)(「→俳句季語一覧ナビ>眸を使用した俳句」より引用)【→五体俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:今までの五体の「め」は「目」「眼」「瞳」。今回の「眸」は初出。路次の子供の眸に夕焼けの茜色が映っているのであろうか。
○北垣一柿(きたがきいっし)(1909-1982)
○好きな一句「気胸針をみがき山蚊のなりこもる」02
○季語(山蚊・三夏)(「→現代俳句データベース」より引用)
【Profile】:島根県出身。→吉岡禅寺洞に師事。1932年から「天の川」の編集に従事し新興俳句運動に参加。戦後は「俳句基地」に参加、のち「鋭角」に参加。
○五体俳句657・踵3・脇坂啓子01・2024-07-17(水)
○「甚平や雪駄の踵浮かせきし」(脇坂啓子01)
○季語(甚平・晩夏)(「→俳句季語一覧ナビ>雪駄を使用した俳句」より引用)【→五体俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「踵」の読みは「かかと」「きびす」「くびす」などであるが敢えて句にルビがなければ特定はできない。甚平を着て雪駄を履いた、いなせな出で立ちの掲句。敢えて「かかと」と読んでア音の多い明るさを際立たせたい。
○脇坂啓子(わきさかけいこ)
○好きな一句「天領の名残ぞ匂ふ古ひひな」02
○季語(古ひひな・仲春)(「→シルバーふれあい短歌・俳句・川柳展入選作品」より引用)
【Profile】:1934年東京都出身。「湖」代表。大分県杵築市在住。
○五体俳句656・片頬2・越川都01・2024-07-09(火)
○「片頬に西日グローブ磨きをり」(越川都01)
○季語(西日・晩夏)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→五体俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:グローブ磨いているボクサーの観察句か。ジムの窓から差し込む西日にボクサーの片頬が照らされている。
○越川都(こしかわみやこ)
○好きな一句「芭蕉布に織り込んでゆく波の音」02
○季語(芭蕉布・三夏)(「→第八回「十湖賞」俳句大会 表彰式と審査結果」より引用)
【Profile】:1954年山口県出身静岡県浜松市在住。「椎」(→九鬼あきゑ〔1942~2019〕主宰)同人。