○五感俳句525・聴覚126静寂12・田畑比古01・2021-04-05(月)
○「謡本静にとぢぬ朝ざくら」(田畑比古01)
○季語(朝ざくら・晩春)(「→第一回虚子と兵庫」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】
【鑑賞】:「静」という字が使われているが「聴覚の静」というよりは「動作の静」である。謡曲の和綴本を静かに閉じる。朝桜がやわらかく風に揺れている。
○田畑比古(たばたひこ)(1898~1992)
○好きな一句「大小の小も大きや桜鯛」(『遍路』1961)02
○季語(桜鯛・晩春)(「→食の歳時記」より引用)
【Profile】:京都府出身。料理業。妻三千女(1958年没)は→高浜虚子の小説「風流懺法」の三千歳のモデル。三千女と共に虚子に句を学び、「緋蕪」「裏日本」「大毎俳句」の選者を経て1956年「東山」創刊主宰。虚子の古い門弟のひとり。
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