結婚する前から二人で飼ってた犬。
名前は「町田黒兵衛忠義」という。
(おとーさんの実家は秋田佐竹藩の家老だったらしいからそれっぽい名前にした)
私の教え子のペットショップが近所にあって、店頭に「もらってください」の張り紙と共に5、6匹の子犬が檻(ケージ)の中に入れられていた。
血統書付きの犬が産んだんだけど、父犬が血統書がないから売り物にならないという理由だった。
無類の犬好きのおとーさんが覗くと、1匹の黒いのが隅っこに逃げて隠れようとしたんだって。
おとーさん、その犬が気に入って、もらってきた。
ドッグフードや首輪、鎖などを購入したからタダというわけでもない。
タダでもらうとよくないんだって。昔からの言い伝えなんだって。
その子犬がこの写真。もう1ヶ月くらい経ってた頃だと思う。もらってきた時は新聞紙にくるんで、まるで焼き芋を大事に抱いているという感じだった。
柴犬の雑種でとても賢い子だった。