
「2002年のシーズン前、ポール・デポデスタは、今後6か月の見通しをパソコンではじき出した。プレーオフ進出に必要な勝ち数は95。95勝を上げるために必要な得失点差は135(勝ち数と得点数に一定の相関関係があることは、例によってジェイムズらが発見した)。続いて、選手の過去の成績にもとづき、得点と失点を予測した。けが人が異常に多く出ないかぎり、得点は800ないし820、失点は650ないし670。ここから計算すると、勝利数は93から97のあいだとなるので、おそらくプレーオフに進出できる」
(マイケル・ルイス著『マネー・ボール』第6章「不公平に打ち勝つ科学」より抜粋)

72試合を消化。ロッテはまたまた首位に返り咲いた。2位近鉄とのゲーム差は0.5。得失点差はマイナス25であるものの、あとすこしで勝率6割に手がとどきそうないきおいだ。