福島に通い続けるS先生が持って来てくださった飯館村の酪農家・長谷川健一さんの叫びです。
福島の方の生の声を聞けることは自分にとっても、とても意味があるし、 聞きたくてたまらなかったことなのでした。 だって、いつもそのことを考えているのに、福島の方の声を聞く機会は 本当に少ないのです。 (神田香織さんのお話もとても参考になり、聞いて嬉しかったです。 辛いけれど、自分が想いを寄せている人たちの生の声を聞けることは嬉しいので すね。) 夜、布団の中で一気に読んだのですが、 声を出して泣いてしまうほど、生々しかったです。 息子さんが一度都会に出て別の仕事に就かれていて、 「酪農は自分らの代で辞めような」と夫婦で話し合われていたところに 息子さんが「やはり酪農をやりたい」と帰って来られて、とても嬉しかったこと。 お嫁さんも来てくれて、孫も生まれて、新しい子牛小屋も建てて、 本当に家族みんなで頑張っていた矢先に、原発事故で「人は逃げろ、牛は動かすな」 と言われたことの辛さ。 牛小屋も本当に綺麗にして、家族同様に毎日牛の世話をしている原発事故前の様子が 写真からもよく伝わりました。
これからどうすればいいのか、この本はよく教えてくれていると思います。