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全国小水力発電サミットとバイオマス

2013-02-17 22:44:30 | 自然エネルギー

第3回全国小水力発電サミットが岐阜県中津川市(16日)、恵那市(17日)で行われました。

基調講演は「森の聞き書き甲子園」を主宰されている澁澤寿一さん。「文明」や「豊かさとは?」を問いかけるお話でした。「小水力」の話より、「バイオマス」の話が多く出てきました。

 渋澤さんによるエネルギー利用の位置づけの興味深い図です。経済性の高いもの~「幸せ」度の高いものと順番に並んでいます。

左から「火力・原子力発電」→「風力・太陽光発電」→「バイオマス発電」→「木質熱利用」→「小水力発電」→「薪ビジネス」→「木の駅」→「個人の薪利用」となっています。う~ん、なるほど。

17日の第2分科会では徳島からも豊岡事務局長が事例報告として協議会の立ち上げと現在の取り組みを話しました。私は分担して、第4分科会に参加しました。阿南高専の学生さんが「小水力アイデアコンテスト」の取り組みを発表しました。若い人が頑張る様子には元気をもらえます!

 

これは、帰り道に立ち寄った小里川第3発電所の水車と発電機です。最大224kW。現在は使われていません。

 

基調講演でも紹介された「木の駅」プロジェクトは、高知県の「土佐の森救援隊」が「C材で晩酌を!」とキャッチフレーズに、森に眠っている放置間伐材を軽トラで持ってきてもらい、地域通貨に変えてその地域を元気にしていこう!という仕組みからヒントを得たそうです。今は全国20箇所近くに広がっているとか!間伐材は温泉などの薪ボイラーに使われています。

帰りに、木の駅プロジェクトをやっている「花白温泉」に行ってきました。

ここのポイラーは国産のATOというもので、二次燃焼室のない簡単なものでした。

ほかに国産では「ガシュファイヤー」というボイラーが、まあまあの実績を上げていて、高知県伊野町の「くらうど」という温泉施設でも3台が活躍しています。三好市でもこの機種をたくさん導入すると聞きました。バイオマス利用が広がって、森が活性化するといいですね。

下の写真は昨年末に「くらうど」で見せていただいたガシュファイアーです。担当のFさんにとても親切にいろいろ説明していただきました。頑張っておられるのがよくわかりました。(写真は夫です)

この4月に 吉野川市から払い下げを受ける予定の「美郷温泉」の老朽化したボイラーをどうするか、性能の面では欧州製がダントツに優れているらしく、導入時期のこともあって悩んでいるのですが、とても参考になりました。次回は、薪を作るところを見せていただこうと思っています。


再エネセミナーのお知らせ

2013-02-13 23:05:09 | 自然エネルギー

来週の再エネセミナーのお知らせです。町興しのヒントになるかもしれません。

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自治体への事業提案と検討
~地域に貢献する再生可能エネルギー事業とは?~

再生可能エネルギー買取制度の導入より半年が経ち、
メガソーラーをはじめ様々な事業が動き始めました。
今後、買取価格も変動する中で、徳島でのさらなる事業化にむけて、具体的な事業計画をシュミレーションします。
地域経済に貢献する再エネ事業とはどのような形なのでしょうか?
金融機関、自治体、市民の役割はなんでしょう?
国の第一線で関わるみなさんをお招きして考えます。

2/21 13:30~16:30
■ 場 所 : とくぎんトモニプラザ4F会議室3
徳島市徳島町城内2番地1 088-625-3852


1.基調講演
「再生可能エネルギー事業とそのファイナンスについて(基礎編)」
                                  風間 和彦氏 

 プロフィール)プロジェクト・ソフィア&コンサルティング社・代表
「プロジェクトファイナンス」を中心とした設備投資案件に係る資金調達業務に特化。大手銀行のプロジェクトファイナンス部隊に勤務していた頃を含めてファイナンス実績多数。これまで担当したセクターは、電力、再生可能エネルギー、石油・石油化学・LNG等のエネルギー関連、非鉄、通信、廃棄物処理、国内PFI等。担当地域は、日本、ロシア、東欧、北アフリカ、東南アジア等。

2.自治体への提案(風力、太陽光、小水力)     再エネ協議会

アドバイザー:風間和彦氏(金融)

         斉藤純夫氏(技術)

プロフィール)エネルギー企業に19年間勤務し、風力発電関連業務に6年間従事。国内外のサイト開発・発電量シミュレーション、風力発電予防保全技術開発、シミュレーション技術による風力発電故障解析を行う。
2011年4月、ウィンドコネクト株式会社を創業。地域に根差した風力発電や自然エネルギーを普及させること、風力発電の乱開発・回らない風車を無くすことを目的に活動している。

コーディネーター:谷口信雄氏
プロフィール)東京都職員・自然エネルギーまちづくりアドバイザー・
総務省緑の分権改革第4分科会委員・環境省地球温暖化対策技術開発評価委員・
徳島再生可能エネルギー協議会アドバイザーなどを務めている。

◇お問い合わせ 070-5687-2375(徳島再生可能エネルギー協議会)
主催:徳島再生可能エネルギー協議会 / 徳島地域エネルギー
共催:徳島小水力利用推進協議会/ Cエネの会 協力:徳島県 / 佐那河内村

■ 対 象 : 一般投資家、金融機関、自治体担当者など
■ 参加費無料 *会場は40名です。お早めにお越し下さい。


春よ来い

2013-02-07 23:09:01 | 日記

こたつでゴロゴロしていると、「今日は暇そうやな。じゃがいもでも植える?」とのつれあいのお誘いに軽トラでツーリング、じゃがいもの苗を植えました。風もなく、畑仕事が気持ちいいお天気でした。6畝(せ)ほどにいっぱいのつもりで用意した300~400片の種芋でしたが、まだ半分以上土地が余ってしまいました。 

切り口を上にするか下にするか

いろいろな説があるようなで、畝ごとに交互に実験してみよう!ということに勝手にしました。

綺麗に鋤かれた無農薬畑も、これから、ナズナ、ぺんぺん草、カラスのエンドウ、オオイヌノフグリなどの春の草でいっぱいになることでしょう。大好きなかわいい花をつける雑草たちですが、じゃがいもにとっては競争相手ですね。

午後から、再エネ協のイベントチラシを作っていると、小水力調査隊から「美馬市の帰りにチップボイラーを見せて」と電話があり、診療所に行くとちょうど試運転の火入れをやっていました。

オーストリア製のチップボイラーは、再エネ協のHさんと技術者(薪ストーブ屋さん)のKさんが、オーストリアに勉強、調達に自費で行かれ、苦労を重ねられてやっともうすぐ竣工です。チップの含水率15%が求められているのですが、すこし水分が多いせいか、煙がなかなかおさまらないところで帰ってきました。うまくいっていくといいのですが。

灯油から間伐材のチップに燃料が代わっていけば、海外に流れていたお金が地域で回ることになり、かつCO2も削減できますから、モデルケースとなれば嬉しいですね。


再エネのコーディネーター研修(6回目)

2013-02-01 21:50:15 | 自然エネルギー

大企業のための再エネでなく、「地域のための再エネを」と環境省の委託を受けた全国15地域のコーディネーターたちが、東京で2日間の研修を受ける。私にとっては6回目の研修となりました。

暗いうちに家を出て始発の飛行機に乗り、たっぷり2日間の研修、1日目の夜は懇親会で各地の情報交換をしホテルにつくのは深夜、2日目は最終の飛行機で帰宅も深夜となるこの研修は、運動不足と外食続きが結構体に堪えますが、得るものは毎回大きいです。特に、全国の仲間たちのやる気や実績には勇気づけられることが多いです。

今回初めてお会いできたNPO「再エネ事業を支援する法律実務の会」の代表弁護士:水上先生のお話はユーモアに満ちていながら、再エネを新たな国内成長産業と位置づけ、そのためには地域主役の事業こそ大事で、それを地方分権の分岐点とまで捉える気概に満ちた感動的な講義でした。

スタート時の買取価格が42円(税込)となった太陽光発電は、大企業にとっても世界的な投資的魅力に満ちたものだっただけに、来年度の値段がさがり、適地がほぼ大手に抑えられたあとはバブルがはじけ、結局再エネが普及しなかった、という結果になっては大変だという危機感を弁護士の皆さんも持っていただいていることに勇気を得ました。私たちもこれからまだまだ頑張り時です。

写真はみなさんの真剣な表情と、水上先生。