第3回全国小水力発電サミットが岐阜県中津川市(16日)、恵那市(17日)で行われました。
基調講演は「森の聞き書き甲子園」を主宰されている澁澤寿一さん。「文明」や「豊かさとは?」を問いかけるお話でした。「小水力」の話より、「バイオマス」の話が多く出てきました。
渋澤さんによるエネルギー利用の位置づけの興味深い図です。経済性の高いもの~「幸せ」度の高いものと順番に並んでいます。
左から「火力・原子力発電」→「風力・太陽光発電」→「バイオマス発電」→「木質熱利用」→「小水力発電」→「薪ビジネス」→「木の駅」→「個人の薪利用」となっています。う~ん、なるほど。
17日の第2分科会では徳島からも豊岡事務局長が事例報告として協議会の立ち上げと現在の取り組みを話しました。私は分担して、第4分科会に参加しました。阿南高専の学生さんが「小水力アイデアコンテスト」の取り組みを発表しました。若い人が頑張る様子には元気をもらえます!
これは、帰り道に立ち寄った小里川第3発電所の水車と発電機です。最大224kW。現在は使われていません。
基調講演でも紹介された「木の駅」プロジェクトは、高知県の「土佐の森救援隊」が「C材で晩酌を!」とキャッチフレーズに、森に眠っている放置間伐材を軽トラで持ってきてもらい、地域通貨に変えてその地域を元気にしていこう!という仕組みからヒントを得たそうです。今は全国20箇所近くに広がっているとか!間伐材は温泉などの薪ボイラーに使われています。
帰りに、木の駅プロジェクトをやっている「花白温泉」に行ってきました。
ここのポイラーは国産のATOというもので、二次燃焼室のない簡単なものでした。
ほかに国産では「ガシュファイヤー」というボイラーが、まあまあの実績を上げていて、高知県伊野町の「くらうど」という温泉施設でも3台が活躍しています。三好市でもこの機種をたくさん導入すると聞きました。バイオマス利用が広がって、森が活性化するといいですね。
下の写真は昨年末に「くらうど」で見せていただいたガシュファイアーです。担当のFさんにとても親切にいろいろ説明していただきました。頑張っておられるのがよくわかりました。(写真は夫です)
この4月に 吉野川市から払い下げを受ける予定の「美郷温泉」の老朽化したボイラーをどうするか、性能の面では欧州製がダントツに優れているらしく、導入時期のこともあって悩んでいるのですが、とても参考になりました。次回は、薪を作るところを見せていただこうと思っています。