福島の酪農家、長谷川健一さんを招いて講演会をやりました。
しばらく前、長谷川さんの講演がブックレットになったのを読み、福島の人々の苦悩が想像以上であることに身震いしました。
同時に、事実に負けず、前をむいて生きようとする長谷川さんに大きな衝撃を受けたのでした。「この人にいつか会ってみたい。自分のこれからの生き方の動機付けになるはず」と思っていた矢先、愛媛の友人から、「長谷川さんというすごい人に福島で会ってきた。四国ツアーを企画したいので、協力して欲しい」という手紙が来たので、すぐに電話して日程が決まりました。
ミツバチぶんぶん実行委員会の仲間が協力してくれて実現した講演会はいっぱいとなり、凛と静まり返った会場に、長谷川さんの怒り、強さ、優しさ溢れる2時間の講演会はあっという間に終わりました。家族が離ればなれになり、大切にしてきた酪農という仕事を失ってなお、地域の人々のために力を尽くす男らしさ。久しぶりに「男らしい人」に会いました。(「素敵な人」はたくさんいるけれど、「男らしい人」はなかなかいないですね。「男らしさ」「女らしさ」という言葉はあまりよくないのかもしれないけれど、長谷川さんにはピッタリです。)単行本も完売でした。
懇親会でも、私たちの質問に丁寧にたくさん答えてくださいました。(写真中央下)
「一番の願いはなんですか?」との問いに「第2の福島をつくらないで欲しい」「差別を生む社会をつくらないでほしい」の二つときっぱりと言われました。