素敵な佐那河内村。たたずまいの良さは、看板がない、というのも大きな要因でしょうか?
その佐那河内で、「地元の良いものを探していく」という試みが始まります。
きっかけは再エネ協議会の理事である村長さんが、「エネルギーや食料で自立した村をつくりたい」ということを役場の産業課のみなさんと考えてこられたことでした。全国の専門家の方々もお手伝いしてくださることになり、受け入れを再エネ協議会がお世話します。役場主導で始まりますが、最終的には村の人たちがいきいきと取り組んでくださるように自然になっていくといいなと思っています。
この日は、水俣の「地元学」を全国に、そして世界にも発信している吉本哲郎先生のご指導により、「地域のあるもの探し」のノウハウを学ばせていただきました。
写真は家の周りの畑でいろいろなものを作ってほぼ自給自足をされているSさんにインタビューする吉本先生。私の班も同じ方にインタビューしたのですが、吉本先生の話を聞き出す力はすごい!!ということが、わかりました。(当たり前ですね)
私たちのインタビューは、新聞記者さんが聞いているのと同じようなQ&A的な感じになるのですが、吉本先生の手にかかると、村の人の人生が滲み出てきてそれはそれは感動的なストーリーが出来上がるのです!
午前中に村内を歩いて、インタビューして写真を撮る、午後は写真をプリントし、聞いたこと、事実のみをコメントして、記録を模造紙いっぱいに仕上げていきます。この作業が結構大変で、2時間の調査に記録は4時間もかかりました。
前晩は、村の古民家に泊まっていただき、世が耽るまで和やかな懇親会でした。そして山川まで帰り、帰宅後5時間で、翌朝はまた佐那河内入りし、朝ごはんをつくりました(写真)。急なイベントで都合がつかない人が多かったけれど、なんとかいろいろ無理してくれたみなさんのおかげで無事に終わってホッとしています。
吉本先生は、うちの旦那の宮崎大学の大先輩で、彼も佐那河内まで会いに行き、夜の講演、交流会を愉快に過ごしました。「苦しい時は笑顔」「美しく誤解させること」「冗談でもの事を考えて、実行するときは慎重に」など、示唆に富んだ吉本語録にうなるひとときでした。