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木頭で「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子供たちへ」上映会

2012-04-21 20:31:32 | 自然エネルギー

「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちへ~」の上映会を、那賀町の木頭文化会館で開きました。

シェーナウには、昨年6月に行ってきました。チェルノブイリ原発事故をきっかけに、エネルギーには素人だったお母さんたち数名が立ち上がり、今では13万人の顧客を持つ自然エネルギー会社になっている現場で、中心となられた素敵な女性ウルスラさんにお話をお聞きして、ツアー参加者は感動の涙・・・。それがドキュメンタリー映画になったのです。(この話はNHK総合TVでも紹介されていました)

山村留学お世話を長年してこられたKさんご夫妻、「きとうむら」のHさん、Nさん、細川内ダム反対運動資料館のTご夫妻などのご協力で実現しました。奥さんが山川出身のH薬局兼よろづ屋のご夫妻も、手づくりのお寿司でおもてなしくださって、木頭の人たちはいつもの温かいです。

上映会はもうこの日で県内7回目です。映画の日本語版を製作された佐山さん(写真右)が、原発事故後、西日本に移住を考え住まいをお探しで、なんと!この日偶然にも木頭に来られていて、自分の映画が上映されるというのに「びっくり!」して駆けつけてくださいました。ちょっと怖いですね(笑)。

 上映後は「節電」「省エネ」の話で盛り上がりました。最も手っ取り早い節電方法は、電力会社との契約A(アンペア)を1ランク下げること。アンペアダウンといいます。ところが、四国電力は家庭では20Aと50Aの2種類しか契約の種類がなく、アンペアダウンしにくくなっています。このあたりから要望していかねばなりません。


霧の佐那河内へ

2012-04-19 23:13:22 | 自然エネルギー

佐那河内村が「自前の風車を持ちたい」ということで、専門家の斉藤純夫さんと候補地を見に霧の大河原高原へ。

現在、順調に動いている15基の風車(大手企業が経営)はもともと16基になる計画でしたが、村の天文観測所の邪魔になる位置の1基を村の要望で止めたといういきさつがあるようでした。。その場所はもうそこに風車をぽんと立てるだけに整地されていて、電線もすぐ横を通っており、風もよく、条件は整っているみたいでした。

風車による村おこしに、村長さんや役場スタッフは燃えています。あとは、多額の建設資金をどうするのか?順調に回れば、固定価格で買い取られ、村の財源となります。それで森の整備をしたり、農業振興に使ったり、夢は広がります。

動いている風車の見学をしました。タワーにはみのむしがあちこちに付いており、すぐ近くに鹿の足跡もありました。初めは警戒していた動物たちも、風車が無害だとわかると、またすぐに集まってくるそうです。写真は北海道の風車のたもとがキャベツ畑になっている様子です。

北海道の約半分の面積のデンマークには、北海道の10倍以上の風力発電設備があり、その80%が市民出資(北海道は2%)で、反対運動ほとんどないそうです。ちなみにGDPはデンマークが2倍以上です。日本では、各地の風車には失敗例も多く、「風車の悲劇」と言われています。そんな中でも、数少ない市民風車は順調で、配当もきちんと出しているとか。佐那河内、うまくいくといいですね。


受け入れたいのはヤマヤマだけれど・・・(震災がれき)

2012-04-15 19:30:51 | ごみについて

環境総合研究所、副所長の池田こみちさんを迎えて、震災がれきの学習会を行ないました。

岩手県へのヒアリングでは、震災がれき435万トンのうち、県外に引き受けて欲しい量は57万トン。政府の広報とは全く趣きが違っていますね。

こみち先生は、この1年被災地に8回足を運ばれ、廃棄物を中心に調査をされています。がれき関係の政府広報費に30億円もが投入され、東北の全てが今でもがれきに覆われているかのような印象がありますが、見せていただいた最近の取材の動画では、主要な被災都市のがれきが片付けられ、とりあえず復興のじゃまにはならない仮置き場に整然と整理されているのでした。びっくり・・・。

私たちって、メディアの言うことをつい鵜呑みにしがちですが、新聞雑誌への信頼度アンケートによると、日本人は70%、イギリス人は14%の人々が、マスメディアを信頼しているらしいです。いわゆる先進国の中では、批判的にメディアを見ている人がとても少ないのが日本なのでって。それにしてもいったい何のためのがれき広域処理キャンペーンなのでしょうか。

 悲しいことですが、今は西日本と東日本では放射能汚染度が違っています。小さな子どもたちを受け入れたり、安心な食べ物を供給する土地を守るのが、西日本に住む私たちの役割でしょう。がれきを受け入れないことを「非国民」とか「絆とはなんだ!」と批判されそうで辛いですが、被災地支援はこれからも続けていかねばなりません。徳島でがれきの受け入れに反対している私の多くの友人たちは、この1年、支援に積極的だった人ばかりですよ。


木蓮とお寺の鐘と小水力

2012-04-14 21:12:12 | 自然エネルギー

京都で西日本の小水力協議会の交流集会とシンポがあり、神戸経由で行ってきました。バスの窓から綺麗なピンクの木蓮をパチリ!お寺の鐘とツインで風情があります。窓ガラスが写ってしまい、ちょっと残念・・・。

エネルギーのことで毎日突っ走っている感じなので、たまには旅行で気分転換!といきたいところですが、やはり行き先はエネルギーシンポジウム。

7月から自然エネルギーにより発電した電気は固定価格で20年間買い取ってもらえるということで、メガソーラーや風力に進出する企業もどっと増える見込みです。ポテンシャルが比較的少ない小水力は穴場、地元企業や自治体、住民が主体になって作れるチャンスです。そのほうがずっと地域の経済効果が高いのですよ。お金の流れを変えないことには、世の中は変わりません。

原発事故が起こってしまった今は、経済をさて置いても社会が変わって欲しいのだけれど、やはり「原発再稼働しなければ経済は立ち行かず、日本は集団自殺するようなものだ」と地元の仙谷さんが言ったそうです・・・。政治は「利害関係の調整」「妥協の産物」なのか、はたまた「理想への猛進」か。猛進すれば摩擦が生じ、結局あともどりするということでしょうか・・・。

とにかく、考える市民が増えることが大切ですね。関電管内でこの夏電力不足になる時間はわずか58時間だそうですよ。「電気が足りないから真っ暗になる」のではなく、やる気になれば10日間ほどの工場の輪番制や節電で乗り切れるのではないでしょうか。

 


すてきなおばあちゃん

2012-04-12 11:04:40 | 自然エネルギー

注目が高まる自然エネルギー「小水力発電」の適地を探しに、県西部へ徳島小水力利用推進協議会の8人でドライブ♪

昔、発電所のあったという美馬市穴吹首野を探したのですが、跡形も無くなくなっていてわからず、畑で草取りをしていたかわいいおばあちゃんに聞いてみました。本当にステキなおばあちゃんで、「あの家に、当時発電所で働いていた人がまだ元気でいるんでよ。」と親切にいろいろ教えてくれました。行ってみると基礎だけが残っていました。取水口は3~4km先の穴吹川本流で、長い水のトンネルを通したようです。徳島は明治時代、全国でも有数の電気事業組合(ほとんどが小水力)の数が多い県だったらしく、先人たちの苦労が偲ばれます。

午後からは、三好市山城町へ。市議の平田さんが案内してくださり、ついこの間まで動いていた白川発電所、崖崩れで埋まっているという取水口も見てきました。200~400kWのパワー、もったいないですね。直して使えないものかと、崩れたところを一度見たかったのです。大きな岩がドスンと落ちていて、その先もいつ崩れる危なっかしい感じでした・・・。

「なかなか、安くできてたくさん発電できそうなところはないなぁ」と思った帰りに三東トンネル付近でちょっといいところを見つけましたよ!