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68年目の危機

2013-11-04 23:22:55 | 憲法

伊藤真さんが徳島で講演されるというので行ってきました。徳島弁護士9条の会のありがたい企画です。

明治憲法から日本国憲法への憲法価値の転換は写真のとおり、多くの人の知るところです。

「国民」を縛るのが「法律」で、「権力」を縛るのが「憲法」ということは、基本的なことですが、結構「目からウロコ」の発見です。私も10年くらい前までは知りませんでした。しかし、その「権力」とは「国家権力」のことだけを指していると思っていたのですが、今日は民主主義社会における『多数派』による権力行使、をも指していることを教わりました。民主主義がすべて、いつも、正しいとは限らないのですから、憲法をあらゆる場合を想定して国民を守っているのですね。

第2部では、若い人たちの間に「集団的自衛権」容認の意見がアンケート30人中28人だったことや、「国を守るために戦争すべき」と強く主張する人たちが結構多いことを知り、ショックでした。「理由があれば人殺しをしてもいいのか?」ということが問われているのでしょうか。(死刑制度の考え方にもつながる気がします…。)

夜は、「3,11スイッチが入った」という若手の弁護士さんの「憲法お茶会」ならぬ「憲法飲み会」で、自民党改憲案と現憲法の比較解説をじっくり聴きました。読めば読むほど恐ろしい改憲案、北朝鮮の憲法に明記されている基本的人権以下の内容にされようとしています。人権意識があるならば、また、普通の教育を受けてきた大人が、本気でこのような改憲をしようとしていることが信じられません。日本国憲法が公布されて68年目の一日でした。