ある新興住宅地にある商店街の商店に、ある日突然人相の悪い連中がやって来て、「みなさんの安全と安心を守る為、うちの組がこのシマを守る事になりましたのでよろしく! つきましてはみかじめ料として年間幾ばくかの金銭を納めて貰いますので、よろしく!」と金を支払うまで店先に居座り、商売の邪魔をするなど、散々嫌がらせをしました。
ある古くから有る住宅地に、ある日突然人相の悪い連中がやって来まして、「皆さんの生活の安心と安全を守るため、うちの管理会社がこの団地を管理することになりましたので、よろしく! つきましては管理料として年間幾ばくかの金銭を納めて頂きますのでよろしく!」と支払うまで請求書を送り付け、支払わないなら水を止めて生活出来んようにするぞと脅してきます。
この二つのお話し。違う所といえば、「商店街と団地」 「みかじめ料と管理費」
残りの部分に関しては、全く違いはございません。
しかしこの時代においては、「みかじめ料」という言葉は指定暴力団の衰退によってすでに風化し始めている状況で、時代錯誤も甚だしいわけですが、「○○組」という看板を「管理会社」と付け替えているだけで、同じ事をやっているのだと言う事を、行政や司法もいい加減気がついてくれても良いのにと、常々考える次第です。
この管理会社のタチが悪いのは、嫌がらせの裏にまだもう一つの仕掛けがあり、嫌がらせを続けることで、嫌気をさした住人が出て行くことを狙っての行動だということです。それを安く買いたたき、再開発の名を借りて高く売りつけるという、まさに「地上げ屋」がバブルの時期にやっていたことを、堂々とおこなっていると言うところが許せません。これは紛れもなく「犯罪」なのです。