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今日は日本経済史にとって画期的な日になった。
長らく低迷していた日本の株価が34年ぶりに史上最高値を更新したのだ。
東証終値は1989年のバブル期の3万8915円がピークでずっと低迷。
失われた30年と言われた。
最低値は2009年の7054円だった。
それが、今日の終値が836円高の3万9098円にまで達したのだ。
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今回の株高にはいろんな要因があると言われている。
好調なアメリカ株に引きずられた、円安が幸いした、コロナ禍後の日本企業の好業績、好調なインバウンド、中国リスクから海外の投資マネーが流れてきた、等々。
しかし、バブル期とは決定的な違いがある。
あの頃は国民の9割が自分は中流というほど、みんなが豊かさを感じていた。
現在は「持てる者」と「持たざる者」がクッキリ分かれる格差社会。
株価が好調でも、その恩恵を受けているのは一部の富裕層と株をやっている者だけだろう。
国民みんなが豊かさを感じる日本に戻れるのか。
まずは春闘で大幅な賃上げを勝ち取って欲しい。
デフレ脱出は、まずはそこから始まるのだろう。