笑顔でケセラセラ 人生これから~~

ドジな私。失敗だらけの私。でも、前向きに自分らしく生きてたらまだまだ新たな輝き見つかるよね!!

寂しい別れ

2006年02月01日 | お仕事
「先生ちょっと。」と
同学年の先生がまさに帰りの会指導の途中の私を廊下に呼びだした。
「R君が今日で学校最後になってしまうようなんです。」
「何それ!!。」

全く、何が起こったのかわからなかった。
R君は両親がフィリピン人であるが
生まれも育ちも日本で、もちろん1年生から今の今まで一緒に学んできた6年生の一人である。
ところがお父さんの病気で急遽、家族でフィリピンに帰ることになったらしい。
私も1週間ほど前にもしかすると帰ることになるかも・・・と言う話は聞いていたが
「えっ!!今日で最後なの・・・。」
ホントに最後なの・・・。とまさに絶句。

帰る寸前の学年全部の子ども達を空き教室に集め
せめてもの最後のお別れをさせなくては・・・と思った。

でも、R君のつらそうな表情を見ていたら
私の方も一気に涙がこみ上げてきてしまってもうダメ!!!
理由の全くわからない子ども達はいったい何が起きたのだろうと思ったことだろう。

事情を話すともうみんな涙!!涙!!涙!!!
そのくらい、学年にとって強い影響力のある
まさにムードメーカーだったR君だった。

担任のS先生も
「先生にとってはみんながはじめての卒業生。
みんなで一緒に卒業したかった。R君、がんばれよ。」と言うのが精一杯だった。

時間がない。学年全員が一人一人R君と握手して、励ましの声をかけ、
「がんばれ!!R君」
「これまでありがとう!!R君」と涙の中で拍手で送り出すのが精一杯だった。
みんなみんなR君と抱き合って泣いてしまった

その後、S先生とR君はお母さんの待つ職員室に・・・。
私は興奮して泣いている子ども達を教室にいったん戻し
S先生と連絡を取るために職員室に向かった。

結局、R君の早とちりで通訳の方を通して母親から聞いた話は、まだ2,3日は来られるだろうとのこと。
一瞬気が抜けた。
盛り上がりすぎてしまった劇的なお別れ会をしてしまったが
子ども達に「R君、明日も来られるよ!!。」と伝えて、とにかく帰宅させた。

1月30日のできごとである。