「諦めない」

　じっくり温めて稽古に入り、書き直しを繰り返して仕上げた一人芝居
『諦めない』が終わった。20分足らずの小品だが、久しぶりにゼロから
書いたので充実感が残った。またいつかどこかで編集して再演したい。

　東京時代にお世話になったミュージシャンの芸能生活52周年記念コン
サートのゲスト出演、というと偉そうだが、賑やかしに呼んで頂いたのだ。
私の友人たちも遥々来て下さり、最前列のテーブルを囲んでいた。
　
大学時代の友人ご夫婦
　
最後はお馴染みの「六甲おろし」。熱狂的な阪神ファンの彼は痛い指を
忘れてギターをかき鳴らした。
　
おバカな私と大阪のHさん

　52年は長い。来年もまた彼のギターを聴けますように。

　贅沢してその日は京都に宿泊。明くる朝、昨日の混雑が嘘のように静ま
った河原町筋を歩き、鴨川端に降りて三条までお散歩した。

　辰稲荷　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　“先勝”のこの日、白川沿いは婚礼ラッシュ！この他にもふた組あった

　　　　　
　　　　　　静かな鴨川べりの桜たち


チェックアウトの後、ホテル近くの八坂神社で観た藤次郎桜と知恩院。既に人が出始め、中国語が飛び交っていた。

　昼すぎの快速電車で長浜へ。数年ぶりに絹衣装デザイナーの文ちゃんの
アトリエへ。長浜に移住して20年余。手作りが何でも得意で、最近は絹の
小物も創り始めていた。勿論創作料理はお手の物。色々用意して待っていて
くださった。写真を撮り忘れたのが残念。

　人や景色との豊かな出逢いの旅だった。
　舞台と生きる事もまた、私という素材との出逢いの旅かも知れない。