人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

歴史の血しぶき

2024年12月03日 | 徒然
 師走最初の火曜日は昨日に続いて暖かだった。

 大学以来の親友が信州から関西周りで来敦、かつ丼も蟹も目当ての店が定休日でガッカリさせてしまったので、奮発してセイコ蟹付きのお寿司をご馳走した。
 誰より私にとって贅沢で美味しい一日になった(喜)。
  <友もお寿司もお久しぶり~♡>
 食べやすく取り分けられたセイコ・全12貫最後のウナギの白焼きは香ばしくて絶品だったが撮り忘れた。

 近代日本幕開けの歴史小説(ほぼノンフィクション)『決定版・武揚(ぶよう)伝』(上中下)佐々木譲:作を読み終わった。
 榎本武揚(えのもとたけあき)という人間の未来思考の凄さに圧倒された。
 函館五稜郭の闘いの正しい経緯と大きな意義にも触れ、日本の抱える悪しき体質が今も続いていることも再確認した。
 武揚は日本の近代化に最も貢献した国際人である。

 <江差港に淋しく浮かぶ武揚の分身ともいえる開陽丸の、小さなレプリカ>

 韓国の歴史小説を読みたくなった。
 過酷で複雑な自国の歴史に翻弄され、抽象詩でしか思いを伝えらない時期を経てきた文筆家たちの血の叫び・・・。
 やがて現代の差別と格差を生むのは社会機構であり、それこそが全ての問題の根源だと気づいた彼らの作品は力強く魅力的だ。

 闘いを諦めなかった人々の魅力を伝えるために、微力ながら舞台に生きてきた事を忘れまいと思う。
 社会機構の欺瞞に向けられた地球上凡ての弱者たちの血しぶきを、浴びるように本を読もう。

 またしても過激になってしまった師走第三夜が暮れる。
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