念願の佐川美術館に友人と二人で行ってきた。仕事を忘れ、脇目も振らず
一日遊んだ。
佐川美術館入り口から。正面に見えるのは茶室の広間。
予想通りの素晴らしさだった。
常設の平山郁夫館と佐藤忠良館も良かったし、眺めの良いレストランでの
食事と珈琲(京都のイノダ珈琲)も美味しかった。
そして圧巻は、二年前に新設された楽吉左エ門館。NHK番組「日曜美術館」
で知って以来、いつか必ず行ってみたいと念じていた茶室である。
一月ほど前に電話予約を入れて、立礼席(りゅうれいせき)コース(3千円・
1時間20分・10名まで)をゲット。幸い他の一組と4人きりだったので、
じっくり拝見できて幸運だった。
路(ろ=入口)から寄付(よりつき=待合室)、水露地(みずろじ=寄付と茶室
をつなぐ道)、そして中潜(なかくぐり=茶室の玄関への道)。ここまではほぼ、
美術館の美しい葦の池の下に位置しているのだ。
ようやく階段を上って、小間(茶室)のある中上階に出ると、そこには埋蹲
(うめつくばい)という、外光を取り入れた静かな空間が現れる。
いずれも、「ほーっ」と感嘆の声が漏れる静謐(せいひつ)な世界だ。
各場面を形作る材は全て、設計者の15代・楽吉左エ門氏が自ら世界に旅して
選んだもので、どれも“民族の歴史”という「時」を感じさせるものばかりだった。
訪問者たちは皆、その時間を歩んで、最終地へと心の旅をするのだ。
さらに履物を脱いで中階段を上ると、その最終地の広間 俯仰軒(ふぎょうけん)
に到達する。ここで訪問者は必ず「すご~い!」と唸らせられる。
突然、目の前に広がる池。ガラスで仕切ってあります、と言われるのだが、
とうてい信じられない。吹きさらしの広間にしか思えない。信じずに突進して、
痛い思いをする人が必ずいるというのも頷ける。しかもこのガラス、電動で
静々と開閉するのである。
いやぁ驚いた。これだけの美術館を造るには、さぞお金が・・・と
思うけれど、こんな税金対策なら大歓迎だと、何度も友人と感嘆しあった。
その後は、気を良くして近くの植物園へ。
右の白い花は、日本でここだけに咲く紗羅双樹。
これも当たり~。優しい花々でたっぷり目の保養をし、さらに帰る途中で
海津へも寄ってみた。なんと桜はまだ満開!
見事な桜トンネルは、一日の締めくくりに相応しい、ナイス・ヴュー・・・。
何より、時間を気にせず弾んだ友人との会話が、一番の当たりだった。
「ハズレ無し!」の一日が、美しく暮れた。
一日遊んだ。
佐川美術館入り口から。正面に見えるのは茶室の広間。
予想通りの素晴らしさだった。
常設の平山郁夫館と佐藤忠良館も良かったし、眺めの良いレストランでの
食事と珈琲(京都のイノダ珈琲)も美味しかった。
そして圧巻は、二年前に新設された楽吉左エ門館。NHK番組「日曜美術館」
で知って以来、いつか必ず行ってみたいと念じていた茶室である。
一月ほど前に電話予約を入れて、立礼席(りゅうれいせき)コース(3千円・
1時間20分・10名まで)をゲット。幸い他の一組と4人きりだったので、
じっくり拝見できて幸運だった。
路(ろ=入口)から寄付(よりつき=待合室)、水露地(みずろじ=寄付と茶室
をつなぐ道)、そして中潜(なかくぐり=茶室の玄関への道)。ここまではほぼ、
美術館の美しい葦の池の下に位置しているのだ。
ようやく階段を上って、小間(茶室)のある中上階に出ると、そこには埋蹲
(うめつくばい)という、外光を取り入れた静かな空間が現れる。
いずれも、「ほーっ」と感嘆の声が漏れる静謐(せいひつ)な世界だ。
各場面を形作る材は全て、設計者の15代・楽吉左エ門氏が自ら世界に旅して
選んだもので、どれも“民族の歴史”という「時」を感じさせるものばかりだった。
訪問者たちは皆、その時間を歩んで、最終地へと心の旅をするのだ。
さらに履物を脱いで中階段を上ると、その最終地の広間 俯仰軒(ふぎょうけん)
に到達する。ここで訪問者は必ず「すご~い!」と唸らせられる。
突然、目の前に広がる池。ガラスで仕切ってあります、と言われるのだが、
とうてい信じられない。吹きさらしの広間にしか思えない。信じずに突進して、
痛い思いをする人が必ずいるというのも頷ける。しかもこのガラス、電動で
静々と開閉するのである。
いやぁ驚いた。これだけの美術館を造るには、さぞお金が・・・と
思うけれど、こんな税金対策なら大歓迎だと、何度も友人と感嘆しあった。
その後は、気を良くして近くの植物園へ。
右の白い花は、日本でここだけに咲く紗羅双樹。
これも当たり~。優しい花々でたっぷり目の保養をし、さらに帰る途中で
海津へも寄ってみた。なんと桜はまだ満開!
見事な桜トンネルは、一日の締めくくりに相応しい、ナイス・ヴュー・・・。
何より、時間を気にせず弾んだ友人との会話が、一番の当たりだった。
「ハズレ無し!」の一日が、美しく暮れた。
コメント嬉しかったです。
是非行かれるとよいですよ。
少し時間に余裕をもって、午後2時の立礼席を申し込まれるといいかなと。
その前にゆっくり常設展や特別展をご覧になり、御食事して・・・。
予約は、電話で丁寧に教えてくれます。