人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

佐川美術館

2010年04月20日 | 徒然
 念願の佐川美術館に友人と二人で行ってきた。仕事を忘れ、脇目も振らず
一日遊んだ。
 
 佐川美術館入り口から。正面に見えるのは茶室の広間。 

 予想通りの素晴らしさだった。
常設の平山郁夫館と佐藤忠良館も良かったし、眺めの良いレストランでの
食事と珈琲(京都のイノダ珈琲)も美味しかった。

 そして圧巻は、二年前に新設された楽吉左エ門館。NHK番組「日曜美術館」
で知って以来、いつか必ず行ってみたいと念じていた茶室である。

 一月ほど前に電話予約を入れて、立礼席(りゅうれいせき)コース(3千円・
1時間20分・10名まで)をゲット。幸い他の一組と4人きりだったので、
じっくり拝見できて幸運だった。

 路(ろ=入口)から寄付(よりつき=待合室)、水露地(みずろじ=寄付と茶室
をつなぐ道)、そして中潜(なかくぐり=茶室の玄関への道)。ここまではほぼ、
美術館の美しい葦の池の下に位置しているのだ。

ようやく階段を上って、小間(茶室)のある中上階に出ると、そこには埋蹲
(うめつくばい)という、外光を取り入れた静かな空間が現れる。

いずれも、「ほーっ」と感嘆の声が漏れる静謐(せいひつ)な世界だ。

 各場面を形作る材は全て、設計者の15代・楽吉左エ門氏が自ら世界に旅して
選んだもので、どれも“民族の歴史”という「時」を感じさせるものばかりだった。
 訪問者たちは皆、その時間を歩んで、最終地へと心の旅をするのだ。

 さらに履物を脱いで中階段を上ると、その最終地の広間 俯仰軒(ふぎょうけん)
に到達する。ここで訪問者は必ず「すご~い!」と唸らせられる。

 突然、目の前に広がる池。ガラスで仕切ってあります、と言われるのだが、
とうてい信じられない。吹きさらしの広間にしか思えない。信じずに突進して、
痛い思いをする人が必ずいるというのも頷ける。しかもこのガラス、電動で
静々と開閉するのである。

 いやぁ驚いた。これだけの美術館を造るには、さぞお金が・・・と
思うけれど、こんな税金対策なら大歓迎だと、何度も友人と感嘆しあった。

 その後は、気を良くして近くの植物園へ。
 
 右の白い花は、日本でここだけに咲く紗羅双樹。
 
 これも当たり~。優しい花々でたっぷり目の保養をし、さらに帰る途中で
海津へも寄ってみた。なんと桜はまだ満開!

見事な桜トンネルは、一日の締めくくりに相応しい、ナイス・ヴュー・・・。

何より、時間を気にせず弾んだ友人との会話が、一番の当たりだった。
「ハズレ無し!」の一日が、美しく暮れた。



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2 コメント

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今年こそ・・・。 (若狭大好きっ子)
2010-04-21 07:18:03
おはようございます。いつも人村さんにお世話になっている高浜まちづくりネットワークの人間です。佐川美術館は、私も一度行ってみたいと思いながら・・・。 今朝、このブログを拝見してうーん行ってみたい。と、眠っていた気持ちがむくむく。よーし今年こそは佐川美術館に行くぞー。
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ありがとうございます! (人村)
2010-04-21 10:15:28
こちらこそいつもお世話になってます。
コメント嬉しかったです。
是非行かれるとよいですよ。
少し時間に余裕をもって、午後2時の立礼席を申し込まれるといいかなと。
その前にゆっくり常設展や特別展をご覧になり、御食事して・・・。
予約は、電話で丁寧に教えてくれます。
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