人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

友来たりて鍋あり

2016年12月20日 | 舞台
 図書館が休みに入る前に、気になっている小説を借りまくり、暇さえあれば読んでいる。
 それにしても敦賀の図書館には最新の小説が少ない。 
 読書会用には面白そうな新刊本が何十冊もあるのに一般には貸し出さない。
 しかも同じ本が会員の数分あるのだ!
 会員の買ったものだろうが、それにしても・・・宝の持ち腐れに思えてならない。
 何か深い訳があるのだろうか?

 鍋の季節だ。
 昔大切にしていた友人二人が、誕生日にプレゼントしてくれた二人用土鍋。
 大食いの私にはちょうど好い大きさだ。
 かれこれ10年ほど使っているが、粗忽な私にしては珍しくヒビもはいっていない。
 一度、自分で買った一人土鍋を三和土(たたき)に落として割って以来、大切に使っているからだ。

 好きな器は使用頻度も高いから、欠かした陶器が数々あるのだが・・・。
 友もまた、心(しん)から大事にすれば少しも損なうことはなかったはずだと、毎日のように使う無傷の土鍋が教えてくれる。
 
 昨夜、京都に住む幼馴染が帰敦したので、我が家で鍋をした。
 あるものだけで作った粗末な鍋だったが、頂き物も少々あったりして思いがけない饗宴になった。

 彼女が持ってきてくれた日本版韓国焼酎チャミスルを飲みながら鍋をつついた。
 韓国映画、ドラマ、仕事・・・色々語り合った。

 鍋は、突然の来客にも慌てずに済む日本古来の素晴らしい食事法だと、池波正太郎の梅安シリーズを題材にした食の本にもある。
 
 厳しい冬にこそ、人々は様々な工夫で心身を温め、生き抜いてきたのだ。
 苦なくして発想も発展も無い。

<信州北アルプスのモルゲンロート(朝焼け)と愛ちゃん> 
    
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