人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

そして1週間が・・・

2009年04月09日 | 東京
 あっという間に過ぎた。
 横浜中華街の友人宅に居候し、池袋駅前の東京芸術劇場に通う日々である。
 昼夜稽古があるので、11時頃出かけ、帰りは夜の11時過ぎ。東横線は
いつもながら混んでいるが、半分くらいからドッと降りて坐れるので、渋谷駅
では頑張って、1本でも早い電車に駆け込む。

 昼の稽古は、待ち時間が長くて疲れる。とはいえ、萬斎氏の演出を学ぶのが
目的の一つなので気は抜けないが、慣れてくるとついウツラウツラしてしまう。

 制作は、さる宗教維持財団なので、芝居創りのやり方は素人。だから信じられ
ない事が起こっている。

 毎回のように稽古場が変わる。
これだけのスターを集めたプロデュース公演なら、一ヶ月間稽古場を借り切る
のは常識だ。忙しい役者たちが出入りするには、稽古着や各自の小道具、そして
仮大道具を据え置きにするものだ。

 ところがである。毎回、ケータリング(お茶やお菓子のテーブル=普通は制作者
が稽古前に用意する)から小道具・大道具に至るまで、稽古場に早く着いた役者や
演出部、大道具方が用意するのである。これでは敦賀の市民劇団と同じである。
 稽古終わりも15分早めに切り上げて、皆で稽古場を空にせねばならない・・・非効率の極み。ただでさえ稽古時間が異常に少ない舞台なので、皆不安がいっぱいだ。

 劇場ではない場所で初日を迎える為、大道具なども、かなり規制があり、演出の
萬歳氏の苦労を思う。
 毎日のように花形狂言師としての本番舞台を務めながら、演出として細部の詰めを
考え続ける姿は、時に痛々しい。

 しかしこれは、主催者の責任ではない。専門の制作会社に一任すべしと教え
なかった発案者の責任ではないだろうか。

 で、本日ようやく責任者が動き、今週末から一箇所の稽古場に移動する事に
決まった。これで、稽古場ロビーに稽古着のまま2時間近くも、次の稽古場が
空くのを待たずに済むわけだ。

 というような状態の中、私は今日伊勢へと発つ。 
 稽古場通いで疲弊(ひへい)し、日記も滞(とどこお)った。

 東京は、心身ともに、疲れる街だ。
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