人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

一日の終わりに

2013年07月02日 | 舞台
 6月の魔の第四週も慌ただしく終わろうとしていた週末、予定が一つなく
なったこともあって、思い立って、気になっていた音楽ステージを観に行った。
「ハルサイ」と題されたパレア若狭での公演だ。

 前々日にダメ元で申込みをしたら、実行委員会の方が大感激してくれた。
 なんでも補助金を受けられなくなったとかで、皆で必死にチケットを売って
いるのだそうだ。わかるなぁ、その気持ち。

 予想に反して会場はほぼ満席の盛況。客席400とはいえ大変なご苦労
だったはず。今は感無量だろう。

 演奏はまずストラビンスキー作曲「春の祭典」。バレエ音楽として少しは
知っていた曲だが、生で、しかもピアノ2台だけでの演奏を聴くのは初めて。
ピアニスト二人の、まるで指揮しているような、音楽の中を漂っているような
折々の佇まいが興味深かった。もちろん演奏そのものにも満足。

 次が待望のタンブッコ。メキシコから来日したパーカッション(打楽器)
奏者4人組による石や、鐘、リン、ティンパニ、マリンバなどを駆使した
演奏だ。ピアノ2台との共演は凄かった。
 最後の「アザのできる音楽」も、なかなか面白かった。4人独自のリズム
感覚を、体を叩く音でそれぞれに表現するのだ。アザが出来るほど激しく。

 そしてこの日の圧巻は、帰りの駅で出逢った一組の母娘だった。私の
ささやかな人生にドカ~ンと、接触事故のように現れたK・H嬢。この人と
出逢うために今日のステージを観に来たのかも知れない、とまで思わせた
この素敵な女性のことは、またいつかお話ししよう。


札幌のジャン君・・・写真中央で椅子の背に顎を乗せる白い塊、
と、画面奥で缶ビールでくつろぐ吾が兄。

 不思議なもので、陽がかげり始めて酒を飲み出す頃には、頭を悩まし
続ける数々の課題も遠く薄れ、明日には何とかするさ、という楽天気分
がやってくる。疲れた脳が「今日はもう諦めろ」と、焦る心に警告を
発するのか。
 そんな夕暮れ時が大好きだ。だから今日も酒はやめられない。

 素敵な出逢いが、私の背中をトンと押してくれた6月の終わりに、乾杯。
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