人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

京都光雲寺ライヴ終了

2013年10月09日 | 舞台
 終わった。
 終わってみれば反省ばかりだが悔いはない。光雲寺という空間と、
そこに住まう方々の心が、強い支えとなった二日間だった。

 今、帰宅してからの一日の流れが不思議に思える。あの二日間の、
濃密で有機的な時間の流れが早くも懐かしく、我が家の荒れ庭の
虫たちの声が新鮮に体に響いてくる。点けたTVもすぐうるさく感じ、
今は台風の風音が心地よい。

 光雲寺本堂を吹き抜ける風の心地よさ。観客の笑い声の温かさ。
スタッフたちのやわらかな仕草。鯉の跳ねる音。ご住職達の乱れの
無い手厚い、しかもさり気ないお仕事ぶり。去り際にしみじみ見た
前庭のススキの一株と、黒鷺の飄々として大きく美しい姿・・。
    

 何もかもが夢のような二日間だった。

 それにしても前日頂いたご住職手作りの精進ディナーの美味し
かったこと。実を言えばその日は昼食を食べていなかった。お寺に
入ったのは昼の2時半過ぎ。ちょうどいつも昼ご飯を食べる時間だ。
京都駅で何か買っていかねばと思いつつバスに乗ってしまい、途中
では気が急いて店を探す余裕がなかったのだ。

 着いてすぐ、おもてなしで頂いた栗の渋皮煮とお抹茶が美味しくて
感動した。それでお腹が落ち着いて忘れていたのだ。

 まあ、自宅でのいつものパターンである。本堂で本番のイメージを
あれこれ考えながら、今日も一日二食だな、と思っていたら「栗おこわ
を召し上がっていきませんか?」イェ~イ!

 これを断ったら私は一生後悔しただろう。本当に、味付けといい食材
の新鮮さといい申し分のない夕食となり、少し多めに盛りましたと仰る
量を、汁も残さず完食。

栗おこわ・茄子しぎ焼きのゴマだれ・壬生菜と油揚げのお浸し・湯葉の吸い物
(栗も湯葉もドッサリでしたぁ)

 本番はお客様の評判もすこぶる良く、まずお寺の素晴らしさを皆さんが
仰った。最初に着た不思議人:時広氏の衣装のインパクトも凄かったらしい。
  
       これは自前の衣装

 舞台俳優という本来の自分を取り戻せた、ささやかながら私にとって
意義深い、東京&京都一人ライヴが、ついに終わった。

 クロ鷺が鯉を狙うので番犬を、と飼うようになった二匹の血統書付柴犬
(私が見たところ、ご住職は溺愛なさっている。本当に天真爛漫な方であった)
             
麟太郎と妹分の小梅 / 二年前の麟太郎 

 
 来月11月9日(土)には、またこの素敵なお寺で『源氏舞ふたたび』
に参加する。今から楽しみである。
(これについての詳細は、HPのスケジュールをご覧ください)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エンディングへ向けて | トップ | ぼくのじんせい シゲルの場合 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

舞台」カテゴリの最新記事