人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

佐渡へ

2008年08月27日 | 徒然
 8月22日(金)
 金沢で特急を降り普通に乗り換えて、のんびり直江津を目指した。憧れの佐渡アース・セレブレーションへ!
 この路線は懐かしい。はるか昔、陸上競技北陸大会や北新越大会でよく通った道だ。以来、金沢から北へ向かうのは実に40年振り。
 空はカラリと晴れ上がり、もう秋の気配がする。 
 
 鼓童創立メンバーの小島千絵子さんによれば、夜は冷えるので上着を必ず持って来るべしとの事。我が家でも一昨日から扇風機を使わなくなった。暑さも盆を過ぎれば、という言葉がまだ生きている有り難さ、こうして豊かな緑の中を走る奇跡・・・。

 倶利伽羅という駅がある。泉鏡花の『義血侠血』(ぎけつきょうけつ=新派『滝の白糸』の原作))冒頭を思い出す。
  「越中高岡より倶利伽羅下の建場(たてば)
 なる石動(いするぎ)まで、四里八町(よりはっちょう)
 が間を、定時発の乗合馬車あり」

 その石動までは電車でわずか3分程。山を越えれば約17kの道のりを、当時は馬車と人力車が競争して3~40分で走ったと思われる。

 越中宮崎を過ぎて 夏の日本海が目の前に迫った。

 市振(いちぶり)駅は砂浜にプラットホームが建っている感じ。水着で改札を出て、そのまま海に飛び込めそうだ。

 そして親不知(おやしらず)。今度はさだまさしの小説「サクラサク」を思い出した。主人公の家族が、まだら呆けの父の記憶をたどって、福井県美浜町を目指す旅の途中で、この親不知に立ち寄るのである。

 糸魚川で、 真っ黒に日焼けした中学生達が乗り込んできた。携帯でメールやゲームをする者、皆とトランプする者、居眠りする者。昔の遠征試合を思い出す。
 車酔い体質の私は、試合前に酔って体力を消耗しないか、いつも心配したものだ。

 直江津からはウラウラ歩いて港へ。臨時便ジェット・フォイルが6300円もするのには驚いた。普通のフェリーなら2650円なのに! が、これを逃せば夜の初日コンサートに間に合わない。
 しかたなくガラガラの船内でオリンピックを観戦しながら佐渡島を目指した。

 さて、その初日コンサートは鼓童一色の素晴らしいステージングで、千絵子さんは踊るように少女のように太鼓を叩きまくり、舞台を跳ね回っていた。普段の彼女とは別人のようだった。

 演出の効いたプロフェッショナルなステージに圧倒されて宿に戻ってみると、その千恵子さんのご親戚(実は他人。苫小牧の太鼓大好きさんで、北海道に鼓童を呼ぶ時の実行委員のお一人でもある。熱烈な鼓童ファンで、ほぼ全公演を追っかけていらっしゃる。思わず韓流ファンを連想してしまった)と、一夜だけ相部屋になっていて、色々お話を伺い、改めて鼓童の魅力を教えて頂いた。

                    つづきは、また明日



 
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