2024年8月9日(金)晴れた暑い夏の日。今日は長崎の原爆の日。
8月6日の広島に続いて長崎に原爆が投下されて79年。
平和祈念式典には岸田首相、過去最多となる100カ国とEUの代表あわせて2300人が参列したが、アメリカなど複数の国とEUは、長崎市がイスラエルを招待しなかったことを受けて駐日大使の出席を見送った。(FNNプライムオンライン)
これが世界の現実だ。
ボツリヌス菌とボツリヌス症
富山県でポツリヌス症を発症した家族のことが報道された。
ポツリヌス菌によるもので怖い病気になる。
ボツリヌス症は、ボツリヌス菌という細菌が作るボツリヌス毒素によって神経から筋肉への伝達が障害され麻痺(まひ)症状が引き起こされる病気。
この菌の特徴は、酸素があると増えることのできない偏性嫌気性菌(へんせいけんきせいきん)の仲間で、芽胞(がほう)(固い殻に閉じこもった種子のようなかたち)となって、厳しい環境(熱、乾燥、消毒薬等に強い状態)でも長く生き延びる。10℃以下の低温下では増殖しづらい。芽胞のかたちのままでは、増えることはできない。
菌は毒素の抗原性の違いによりA-Gの7種類の型に分類され、
ヒトに対する中毒はA, B, E, F型で起こる。A, B型は芽胞の形で土壌中に分布し、C, E型は海底や湖沼に分布する。
ボツリヌスの語源はラテン語のbotulus(腸詰め、ソーセージ)で、19世紀のヨーロッパでソーセージやハムを食べた人の間に起こる食中毒であったためこの名がついたそうだ。
ハムやソーセージに発色剤として添加される亜硝酸塩は、発色作用よりもボツリヌス菌の繁殖を抑える目的で使用されているそうだ。知らなかった!!!
ポツリヌス症は四類感染症として全数の届出を行うよう義務づけられている。
病気の型により、
ボツリヌス食中毒、乳児ボツリヌス症、創傷(そうしょう)ボツリヌス症、
成人腸管定着ボツリヌス症、
その他(医療行為などによるボツリヌス症、不明)
に分けられる。
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芽胞が発芽
ボツリヌス菌の芽胞は、材料の果物、野菜、肉、魚などとともに食品に混入することがある。芽胞は熱に強いため、100℃で長時間調理しても死滅しないまま、真空パック詰食品や缶詰、瓶詰め、発酵食品内などの「酸素の少ない状態」になると、食品内で芽胞が発芽しボツリヌス菌が増え、ボツリヌス毒素が作られる。
どのくらい加熱するのか?
食材の中心温度が120℃4分間(または100℃6時間)の条件で加熱しなければ殺菌できない。そして3℃未満または水分活性(Aw)0.94 未満、pH4.6未満では増殖しないとされている。
食中毒予防対策
原材料を十分に洗浄する。低温管理。喫食・提供直前は十分な加熱をする。
1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料、菓子類を与えないようにする。
1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料、菓子類を与えないようにする。