不倒翁(ふとうおう)

澄心書道教室 作品創作活動 学習中文 アクセサリー製作に奮闘中

やっと見つけた訳文

2016-08-31 14:26:56 | 大好き! 中国の話題
ふらっと入った図書館にありました。ありました。「雲夫帖」の訳文
私のようになんて書いてあるかわからなくて、イライラ モヤモヤしている方の為に日本語訳をチョコッと載せておきます。

原文 云夫七弟:得书,知侍奉廿五叔母县君万福,开慰无量。诸兄弟中有肯为众竭力治田园者乎?鳏居亦何能久堪,复议昏对否?寄示兄弟名字曲折,合族固,几为完书矣c但欲为其中有才行者立小传,尚未就耳。庞老《伤寒论》无日不在油案间,亦时时择默识者传本与之。此奇书也,颇校正其差误矣,但末下笔作序。序成,先迭成都开大字板也,谈信可寄矣。蕲州州藏记亦不忘,但老来极懒,故稽缓如此耳。寿安姑、东卿一月中俱不起,闻之悲塞。二子虽有水皑为生资,子顾弟乔能周旋之乎?窀穸之事,计子顾必能尽力矣。叔母不甚觉老否?徐氏妹孀居,如何调护令不爽邪?无期相见,千万为亲自爱。十月十日,兄庭坚 报云夫七。

雲夫七夫、お手紙を頂戴いたしました。
二十五叔母県君のお世話をされてご機嫌よろしく過ごされていることを知り、安心し慰められました。
兄弟の中にはみなのために力を尽くして田園を治めるものがありますでしょうか。
今のやもめ暮らしで、いつまで持つでしょうか、結婚の話も考えた方がよいのではないかと思います。
寄せられました兄弟の名前や字の細かい一族図は、ほとんど完成間近です。
…(中略)この続きは、二玄社の故宮法書選を見てください。
お会いする時がありませんが、どうぞくれぐれもご自愛ください。10月11日兄庭堅 雲夫七夫に返事します。

雲夫帖は黄庭堅から雲夫さんへ出したお手紙です。
1000年も前のお手紙が、2016年こんなに異国のおばちゃんに興味を持たれて何度も臨書されているとは黄庭堅もビックリポンでしょうね。

尺牘…手紙は、展覧会の作品制作とは違い、本人の書の力、本領発揮できる場所と考えれば、素晴らしい練習の課題ともいえます。

ブログも手書きかぁ?