検索エンジンの結果表示の違いに触れて Google 検索に愛想が尽きた。
ことの次第は、
「癩王のテラス」は(中略)遺作「豊穣の海」を自己のバイヨンだとしていた三島由紀夫の運命を象徴する作品である。(長谷川泉「増補戦後文学史」)
という解説にみられる「バイヨン」の意味の見当がつかず、検索に頼ることとした。
Google 検索の音声入力を利用したところ、「バイヨン」という店舗名を持つところだけが候補にあがり、意味の解説に辿り着けなかった。広告至上の誘導だとは納得。
「意味」という語を付加して、ゆっくりと音声入力を試みたところ、Google 検索の音韻修正が入り、「倍音の意味」という結果を表示、繰り返し「バイヨンの意味」と問いかけたけれど、結果は同じだった。
やむを得ず、Firefox 起動後、DuckDuckGo で検索をかけたところ、一発で Wikipedia の「バイヨン」を表示。意味の解説に辿り着くことができた。
Google 検索はことばの意味ではなく、ことばに因む店舗が表示されるように仕組まれまている。
Google 検索に愛想が尽きる所以であり、DuckDuckGo の検索結果は商業主義の環を断つことができる。ことば探査だけでなく有効な検索エンジンだ、と思われる。
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