花、昆虫、風景など

日常感じる季節の諸々を、花、昆虫、風景などを通じてアップしていきたいと思います。

夜行バスの恐怖

2008年09月04日 | Weblog
実は今夜20時31分だったのですが、携帯電話のベルが3回鳴りました。
取ったときには切れてましたが、その電話は実は私が電話を入れて欲しいとお願いしておいた、J○バス○日本のSさんからのものでした。

事は昨年の夏に始まります。
当時田辺と東京をしばしば往復していた私は旅費の節約のため夜行バスを利用していたのです。
夜行バスは二度の休憩を取りますが、一度目はトイレ休憩、二度目は運転手交代のための休憩となり乗客が外に出ることは禁じられています。
これは一つのルールとして認められることだと私は思うのです。
問題はここからです。

運転手が交代する時、実はエアコンが入れっぱなしの為、キーは差し込まれたままとなります。
しかも出入り口に当たるドアは外から鍵がかけられます。

良いですか。
バス会社はテロ警戒とか何とか言ってるんですよ。
その会社が客をほっぽらかして、しかも20分以上なのです。

いくらバス本体は運行に入る前には点検をしていると言っても全てが点検されている訳ではありません。
燃料系のゴムの部分が劣化して燃料が漏れ、出火したバスがあったことはご存じの方も多いと思います。
ごく最近高校生に乗っ取られかけたバスがありました。
少し前になりますが、死者まで出た乗っ取り事件も記憶からまだ消えることはありません。

こんな事件を起こしながらコスト優先で、高速バスの運行を行っているのです。

先ほどの電話ですが、こちらからすぐに電話をかけ直しました。
すると昨年対応してくれたSさんが出てくれたのです。
「ごく最近乗っ取り事件があったようですが、その後何か対応策は講じられたのですか。」
「今のところ、対応はしていません。」
「事件から時間がありますが、即応体制は取られてないと言うことですね。」
「検討中です。」
「二人乗務をお願いしていましたが、どうなりました?」
「一人乗務のままです。」
「検討中であるなら対応策が出来たら私に知らせていただけますか?」
「前回も申し上げましたが、そう言うことは致しません。」
概ねこういう遣り取りでした。

実は同じ夜行バスでもNバスは対応が速かったです。
同じように一人乗務で二回の休憩の内一回は閉じ込めでした。
バス会社の責任者を呼び、説明を求めました。
最初は渋っていたのですが、三回目から入ってきた若い職員のAさんが、
「私に任せてください。」
と言ったのです。
実はそのご連絡がなかったのですが、昨年末私がNバスで東京に行ったとき、二人乗務になっているのを知って驚きました。
そして家に帰ってから直ぐに彼に電話を入れたのです。
「Aさん、ちゃんと二人乗務にしてくれたんですね。それならそれで言ってくれないと判らないじゃないですか。」
と苦言を言うと、
「すみません、連絡しなくて。でも今日これからお邪魔しても良いですか。」
と言うのです。
最初意味が分からなかったのですが、来て言うことには
「言われたことは非常に良く判ったので、首をかけて上に交渉したのです。そしたら二人乗務を認めてくれました。今は営業の方に回っていますが、係長になりました。」
「お礼の電話を頂いて本当に嬉しかった。焼き肉でも一緒に食べたいと思ってとんできました。」
と言うのです。
それから、焼き肉屋さんに行って生い立ちや色んな話をして時間を過ごし別れました。

そんな会社もあるのです。
なのに事件を起こしながら何の改善も見せない、小回りの利かない会社もあるのです。
しかもここって日本を代表する大手の会社なのですよ。
これで何かあったら「災害」とは言わず「無策が呼んだ当然の結末」とでも言うのでしょうが、法に照らし合わせて大丈夫だから恐らく誰も責任をとることはないでしょう。
でもこれって犯罪じゃあないでしょうか。
何でもかんでも利益至上主義ですよ、これでは。