歪み

１１日は契約期限の日。
私が信用を失った正にその日となりました。
良い悪いは別としてください。
お金は追うと逃げます。
求めると去ってしまいます。

かつて私は言いました。
お金は人生の糞だって。
自分が思いっきり生きて、生きて生きて生き抜いて、生き抜いた結果残った滓がお金なんだって。
今でも私はそう思っています。
だけど、彼は言った。
お金は自分を表現するアイテムだ。
だから糞だなんて言わないで欲しい。

結局言っていることは同じだと私は悟っている。
そして生き抜く覚悟で一瞬求めたのだ。
糞を。

私は今糞まみれになっている。
結局手に出来なかった糞。
糞に笑われて、今私は立っている。

必ず何とかしますから。

私はその言葉を信じて待っていた。
そして時間だけが静かに去っていった。
本当は何も変わっていない。

最後に私に投げかけられた言葉。

「裏切られたな。」

結局私は約束を果たせなかった。
その一瞬、それは私にとって痛恨の極みであった。
今日も、そして明日も・・・それは続く。

私に今できることはただ耐えること。
そして待つことでしかない。
結局メロスは走れなかった。

今私に残された言葉。
それは「歪み」。
待つ者が居る限りそれは必ず存在する。
一人で生きている世界なんてどこにもないんだよ。
みんなどこかで誰かと繋がっている。

待つって本当は歪みなんだなあ。
今日は一日東奔西走。
走れないメロスを、立たせるんだ。