炭には白炭、黒炭。ウバメガシ、ナラ、クヌギ、松、杉、竹等様々な炭があります。どれ一つスーパーマンは居らん。テレビはスーパーマンを作りたがるけど、どこぞの番組で竹炭がええ言うたら3日で全国の竹炭が皆売れて有らへん。それでも1週間までや10日も過ぎると電話1本鳴らん。面白いもんや。まあそんなもんやで!踊ってるのも。
炭には皆それぞれ特徴がある。白炭は高温で焼き締めるため通電性が高く磁場を持ちやすい、反面穴が小さく内部表面積は少なくなる。白炭の横綱はなんと言っても紀州備長炭だ。現在は1000度以上で焼かれたものを指してるけどね。
竹なんかも900度以上で焼くと竹本来の特徴が出てくるけどね。
黒炭は600度から800度くらいで焼くと良いものになるねえ。カラカラとした軽そうな実においしそうな炭だねえ。炭の上で寝転んでると気持ちよくて眠ってしまうからねえ。
炭は窯から出てきた時は純粋でピュアーそのものや。こんなきれいなもの無いでえ。黒いダイヤモンドやで! ほんまに!
ところが、しばらくその辺に置いとくと多孔質やからすぐに雑菌が付きよる。雑菌や言うても悪い菌やないで炭は弱アルカリ体質やから。酸性を好む腐敗菌は来ないんや。免疫力を高めるような善玉菌が多いんや。
炭は木の種類と焼く温度によって性質が変わるんだよね。杉などの針葉樹を1000度以上で焼くと備長炭以上のすばらしい炭になるけど、焼くのが難しくまず焼けないんだよね。
杉をうまく焼くと内部の表面積は大きいし、孔の一つ一つが大きいので水の浄化には最適だねえ。反対に備長炭は孔が小さいので油のようなきめの細かいものにはピッタリだよ。
こんな風にみんな手のひらの指と一緒で親指は親指のことしか出来ないんだよ。小指も小指のことしか出来ないんだよ。ほかの人差し指や薬指のことはだめなんだよなあ。他に例えるなら算数の嫌いな奴に経理の仕事させるとか、語学苦手な奴に英語勉強さすとか、だからそのものの特徴を捕まえて使い分けてやれば、炭はワシらに快適な生活環境をくれるよ! 自然界にスーパーマンはいないよ! 間違いない!!!