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第26話 自分はどうやってこのドラゴンを選んだのか

2018年08月05日 | 人生研究

人間は少なくとも二つくらいはドラゴンを持ちます。私の場合はメインは自己卑下ドラゴンですが もう一つ大きいのはこのせっかちドラゴンです。

実は 自分では気が付かないことが多いのですが 自分の成長のために自分が選んだもので この地球上では誰もが持っています。ドラゴンというのは自分が成長していくための一種のハードルのような障害物なのです。

幼いときに親から刷り込まれたり 学び取ったりした信念が 潜在意識という一種の意識のツールの中に取り込まれて育ち その人の思考や行動のパターンを創り出します。つまりその人の性格上の弱点を創りあげるのです。

ですからそのドラゴンが 自分の内部で活動しているときは 不安な気分や不愉快な気分になるのが普通です。逆に言えば 自分が不安になったり不愉快な気分になった時には このドラゴンが働くのです。

さて 今回はせっかちドラゴンについてです。

幼い時から親にせかされて育った子供の場合です。私の父は「早よせんかい!」が口癖でした。いつもものごとを急いでせねばならない 時間は限られている と感じやすい経験をします。

そうすると人生のプロセスは楽しむものではなく 克服すべきものだと学んでしまいます。ドラゴンが心の中で 時間がない急げ!といつもささやくので このタイプが大人になると目が覚めている時間は もっぱら先のことを考えてあれこれ心配します。いつも先のことに心が奪われているので そのとき何を食べたか なにをしたか思い出せません。タイムロスを恐れるので 今現在をよく味わって生きてないのです。

時間は本来人間の従者であるはずなのに 逆に自分が時間の奴隷になってしまうのです。このドラゴンは 急ぎさえすればゴールに早く到達でき 限られた時間の中でさらに多くの目標が達成できると錯覚させます。しかし真実は逆で 時間が無くなるように思うのは錯覚なのです。

自分が変わるためのパワーは 意識が「現在に居る」ことでしか得られないのです。時間を忘れてゆっくり今に意識を集中することや 無駄に見える時間を過ごす 何もしない時間をただ過ごすことの大切さをゆっくり味わうことで 成長できることに気付くのです。

(続く)

 

 

 


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