保護犬めぐの里親様募集は事情により中止しております、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
前回の記事からの続きです。
譲渡不可な甲斐犬めぐ、少なからず緊張と覚悟をしていた鉄肝家ですが、とても安心したのと複雑な想いとで、
預かりをスタートいたしました。
生活する上で、先ず大切な“入れる事と出す事”と“その場所です”。
床クロスの1マスが縦横20cm。
養成テープで軽く固定してあるのが、ホームセンターで切り売りしている透明でやや厚めのビニール。
白い皿がごはん、緑が水、共に100均の物、シリコンの薄いシートをひき、滑り止めにしています。
シリコンのトイレマットにシートを固定です。
眠る場所は、良くくつろいでいる場所に毛布をひいてあります。
食べ物(ごはん・オヤツ)を与える時に「待て」ってしますよね、「可哀そうだ」って方、分かります、
私も以前はそうでした、色々な機会に色々な方にご教授頂き、すっかり意識が変わりました。
生きるために重要な“食べる事”を「待て」と言われて待てる事は、シーンが変わるとワンコの
命を守る事が出来る重要なコントロールなのだと知りました。
預かりっ子には全員「待て」を教えて来ました、もちろんめぐにも行います。
次の動画ですが、8/23で預かり50時間経過しためぐの様子です。
「待て」を連呼しています、耳障りだと思います、めぐは待つ事を直ぐに理解しましたが、
「よし」の指示を待てない事が多く、連呼して止めています、現在は1~2回で「よし」まで
しっかり待つ事が出来ます。事情ご理解いただきご容赦をお願いします。
事情があり、動画中に名前を「はな」と呼んでいますが、現在は「めぐ」に戻っています。
保護犬めぐ003
たった2日でここまで出来る子です、とても頭の良い子です。
ですが…。
預かり初日と翌日の夜は、私が休んでいる隣の部屋で大人しく寝てくれました(もしかすると眠ってはいなかったのかも)。
「待て」の動画を撮った深夜、遠吠えを始めてしまいました。
私達と密接な関わり方を始め、まだ小さな物だけど親近感が出て来たのか、「怖い、寂しい」と鳴いたのです、
流石に深夜帯で御近所の安眠を妨げます、声を掛けたりしましたが、一時止まっても再開してしまいます、
家族で話し合い、私の寝室で休ませる事にしました。
本人は大喜び、私のベッドに飛び乗り、はしゃいでシーツがグチャグチャ、ニコニコしてます。
これにはとても悩みました“一人で眠れる”って事は、人とも眠る事が出来るって事だけど“人が居ないと眠れない”って事は、
飼育環境に「枷が一つ嵌まる」という事です。
同時にもう一つ不安が浮かびました。この2日は誰かが家に居て、めぐに留守番をさせていなかったのです。
翌日10分間留守宅にし、カメラで動画を撮影しました、その結果…恐れていた通りの事が起きました。
分離不安症
以下↓は静止画に10分間で鳴いた吠えの内、1/4を編集し入れてあります、悲しく寂しい声です。
保護犬めぐ004
以前のめぐの生活環境は、高齢独居の飼い主、先輩犬(群れの順列で上位)が2頭、飼い主が所用で外出しても、先輩犬が居ました、
恐らく保健所収容で先輩犬が引き出された後、生まれて初めて1頭で過ごしたと思われます。
きっと保健所(夕方から朝まで無人)でも鳴いていたのでしょう、出掛けたきり(実際は死亡)で帰らない飼い主と、知らない内に
気配が無くなっていた先輩犬、「どこー、何処に居るのー、会いたいよぉー、寂しいよぉー」激変した環境、突然、恐怖の只中に
突き落とされた甲斐犬の女の子…そりゃあ、心に傷のひとつやふたつ出来たって、なにも不思議はありません。
この出来事の前に家族の手を舐めていて、半袖だったのでどんどん腕の方まで舐め、興奮し鼻鳴きが出て、前足で抱え込むように
一心不乱に何分も舐めた事がありました。
N曰く「恐らくだけど親近感が出て来たのかな…そして、失いたくないんだと思うよ」手の舐めは短時間で辞めさせるようにしました、
どのような感情からでも興奮はコントロールする必要があります「もっと舐めさせて」って悲しそうな目を見ないように拒否します。
鉄肝家に親近感を持ち始めてくれたのが、分離不安→遠吠えになったとしたら、こんなに切ない事はありません。
夜間は私と一緒に眠り、昼間(私の帰宅後)は分離不安軽減のためのトレーニングを始めました、短時間の留守を作り、外出と帰宅を
イベント化しないようにしました、「いってきまーす」「良い子にしてるんだよ」「ただいまー」「大人しくしてた?」などの
声掛けを止めました。
ランダムに留守時間を長くしたり短くしたりするなど、チャレンジしています。現在の所、当初のような遠吠えは発生率は低くなりましたが、
思い切って30分留守宅を作った所、めぐの居る部屋から出て私達を探そうとしたのか、出入り口に爪や牙でアタックした痕跡がありました、
分離不安が高じると家具などの破壊行為が出たりするので、極端なトレーニングは控えた方が無良さそうです。
時間を掛けて「必ず人は、めぐの所へ帰って来る、酷く心配する必要は無い」って事を、体験的に教えてゆく必要があり、
この子と暮らす里親さんも努力が必要な部分です、年単位でのトレーニングになります。
「きっと良くなる、大丈夫」
めぐが来て2週間たった時、避妊手術に連れて行きました。
その時に、分離不安以外の気になった事を獣医師に伝え、診察して貰いました。
この子はいくつ試練を乗り越えなければならないのか、嫌な予測は当たってしまっていました。
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。
前回の記事からの続きです。
譲渡不可な甲斐犬めぐ、少なからず緊張と覚悟をしていた鉄肝家ですが、とても安心したのと複雑な想いとで、
預かりをスタートいたしました。
生活する上で、先ず大切な“入れる事と出す事”と“その場所です”。
床クロスの1マスが縦横20cm。
養成テープで軽く固定してあるのが、ホームセンターで切り売りしている透明でやや厚めのビニール。
白い皿がごはん、緑が水、共に100均の物、シリコンの薄いシートをひき、滑り止めにしています。
シリコンのトイレマットにシートを固定です。
眠る場所は、良くくつろいでいる場所に毛布をひいてあります。
食べ物(ごはん・オヤツ)を与える時に「待て」ってしますよね、「可哀そうだ」って方、分かります、
私も以前はそうでした、色々な機会に色々な方にご教授頂き、すっかり意識が変わりました。
生きるために重要な“食べる事”を「待て」と言われて待てる事は、シーンが変わるとワンコの
命を守る事が出来る重要なコントロールなのだと知りました。
預かりっ子には全員「待て」を教えて来ました、もちろんめぐにも行います。
次の動画ですが、8/23で預かり50時間経過しためぐの様子です。
「待て」を連呼しています、耳障りだと思います、めぐは待つ事を直ぐに理解しましたが、
「よし」の指示を待てない事が多く、連呼して止めています、現在は1~2回で「よし」まで
しっかり待つ事が出来ます。事情ご理解いただきご容赦をお願いします。
事情があり、動画中に名前を「はな」と呼んでいますが、現在は「めぐ」に戻っています。
保護犬めぐ003
たった2日でここまで出来る子です、とても頭の良い子です。
ですが…。
預かり初日と翌日の夜は、私が休んでいる隣の部屋で大人しく寝てくれました(もしかすると眠ってはいなかったのかも)。
「待て」の動画を撮った深夜、遠吠えを始めてしまいました。
私達と密接な関わり方を始め、まだ小さな物だけど親近感が出て来たのか、「怖い、寂しい」と鳴いたのです、
流石に深夜帯で御近所の安眠を妨げます、声を掛けたりしましたが、一時止まっても再開してしまいます、
家族で話し合い、私の寝室で休ませる事にしました。
本人は大喜び、私のベッドに飛び乗り、はしゃいでシーツがグチャグチャ、ニコニコしてます。
これにはとても悩みました“一人で眠れる”って事は、人とも眠る事が出来るって事だけど“人が居ないと眠れない”って事は、
飼育環境に「枷が一つ嵌まる」という事です。
同時にもう一つ不安が浮かびました。この2日は誰かが家に居て、めぐに留守番をさせていなかったのです。
翌日10分間留守宅にし、カメラで動画を撮影しました、その結果…恐れていた通りの事が起きました。
分離不安症
以下↓は静止画に10分間で鳴いた吠えの内、1/4を編集し入れてあります、悲しく寂しい声です。
保護犬めぐ004
以前のめぐの生活環境は、高齢独居の飼い主、先輩犬(群れの順列で上位)が2頭、飼い主が所用で外出しても、先輩犬が居ました、
恐らく保健所収容で先輩犬が引き出された後、生まれて初めて1頭で過ごしたと思われます。
きっと保健所(夕方から朝まで無人)でも鳴いていたのでしょう、出掛けたきり(実際は死亡)で帰らない飼い主と、知らない内に
気配が無くなっていた先輩犬、「どこー、何処に居るのー、会いたいよぉー、寂しいよぉー」激変した環境、突然、恐怖の只中に
突き落とされた甲斐犬の女の子…そりゃあ、心に傷のひとつやふたつ出来たって、なにも不思議はありません。
この出来事の前に家族の手を舐めていて、半袖だったのでどんどん腕の方まで舐め、興奮し鼻鳴きが出て、前足で抱え込むように
一心不乱に何分も舐めた事がありました。
N曰く「恐らくだけど親近感が出て来たのかな…そして、失いたくないんだと思うよ」手の舐めは短時間で辞めさせるようにしました、
どのような感情からでも興奮はコントロールする必要があります「もっと舐めさせて」って悲しそうな目を見ないように拒否します。
鉄肝家に親近感を持ち始めてくれたのが、分離不安→遠吠えになったとしたら、こんなに切ない事はありません。
夜間は私と一緒に眠り、昼間(私の帰宅後)は分離不安軽減のためのトレーニングを始めました、短時間の留守を作り、外出と帰宅を
イベント化しないようにしました、「いってきまーす」「良い子にしてるんだよ」「ただいまー」「大人しくしてた?」などの
声掛けを止めました。
ランダムに留守時間を長くしたり短くしたりするなど、チャレンジしています。現在の所、当初のような遠吠えは発生率は低くなりましたが、
思い切って30分留守宅を作った所、めぐの居る部屋から出て私達を探そうとしたのか、出入り口に爪や牙でアタックした痕跡がありました、
分離不安が高じると家具などの破壊行為が出たりするので、極端なトレーニングは控えた方が無良さそうです。
時間を掛けて「必ず人は、めぐの所へ帰って来る、酷く心配する必要は無い」って事を、体験的に教えてゆく必要があり、
この子と暮らす里親さんも努力が必要な部分です、年単位でのトレーニングになります。
「きっと良くなる、大丈夫」
めぐが来て2週間たった時、避妊手術に連れて行きました。
その時に、分離不安以外の気になった事を獣医師に伝え、診察して貰いました。
この子はいくつ試練を乗り越えなければならないのか、嫌な予測は当たってしまっていました。
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。
めぐちゃんも、我が家の先代のめいちゃんと一緒ですね
めいちゃんも、一家総出で外出するとひたすら駐車場側の部屋の窓か玄関扉のとこで、キュンキュン、ブシブシ言ってました😢
毎日トレーニングして「必ず人間は帰って来る」と、
信じてくれたら治ると信じています。