アマリリス

ピラカンサの根元に大きく花開いたアマリリス

義母は植物を育てるのが上手でした。

野菜も花も義母の手で育てられたものはどれも大きな花や実をつけました。

義母が亡くなってから、手入れが下手な私はどれほどの植物をダメにしたことでしょう。

アマリリスは庭の数か所に植えられていて、まださほど大きくはなかったけれど、いくつかの花をつけていました。

その後花があまり咲かなくなり、ここ数年はあきらめていたのです。

でも今年いきなり大きな花が咲いたので目を見張りました。

５月２８日の誕生花がアマリリスだとか。義母が亡くなったのは５月２２日。

５月６日、息子夫婦に子どもが生まれたことを喜んでくれているような気がしました。

アマリリスを見て思い出したもう一つのこと

小学校低学年のころ、父がオルゴールの宝石箱をクリスマスプレゼントとして贈ってくれました。

妹と柄違いでおそろいでした。私のオルゴールの曲が「アマリリス」でした。

学級委員のバッジ、親友と作ったビーズの指輪、修学旅行で買った真珠の飾り、好きな男の子の写真の切り抜き・・・

私の大切なものを入れ、やさしいメロディを聞き、長い間大切にしていました。

その父が亡くなったのも５月、華やかな５月の中で父や義母を思い、アマリリスを眺めています。