辛酸なめ子氏は、以前週刊文春のコラムを見たり、TBSラジオの「ストリーム」という番組内で「コラムの花道」というコーナーがあり彼女が出演する水曜日?はよくポッドキャストで聞いていました。
今回本を買ったのは初めてです。
きっかけは、昨日の日曜日に用事で新潟市に出かけ、帰りに久しぶりに紀伊國屋書店に寄ったことです。
新刊コーナで、何か面白そうな本があるかなと思い棚をなにげに見てたら、真っ先に目に飛び込んだのがこの本でした。
本のタイトルで「女子高」という語句が入ると、非常にひきつけられると思います。
逆に、椿姫彩菜の「わたし男子校出身です」という本もありますけど(笑)
感想
取材を7年続けて完成したとは、びっくりしました。彼女(辛酸なめ子)自身女子高出身なんで、いい加減なことは書かない気迫を感じました。
結構、笑わせる箇所もあるけど、取材自体は丁寧にしているな~と思いました。
個人的に気に入った記述に以下のところがあり、一部抜粋します。
・・・有栖川宮記念公園内の「都立中央図書館」、略して「トリチュウ」は港区近辺の私立高生徒にとって特別な社交スポット、他の私立高生徒にとっても憧れの場所だったようです。「広尾の図書館にはみんなよく行っていました」と言うのは聖心OGのMさん。「今日トリチュウ行く?」が合言葉で・・・ 115ページ
どこが気に入ったの?と、聞かれると困るんだけど、こちらは田舎者なんでこいう語句を目にすると都会に憧れますね(笑)
あと、辛酸氏らしい文体?でよくあるのが、以下のような箇所でしょうか。
女子高生が集まる場所と言えば、やはり男子校の文化祭です。・・・・略・・・・学校の近くには栗の花が咲いているのか、むっとする官能的な匂いが充満していました。男子校生の文化祭への意気込みを代弁しているかのようです。この匂いに反応する女子高生は・・・・
最後に女子高出身者は
1.女子高出身者か第一印象で見分けられる
2.サバサバしてる
3. 弱々しさがない
4.中世的
5.女子だけで力仕事でもなんでもやるのでタフになる
などの記述は勉強になりました。