つなぐもの

それでも私はやっぱり、ひとがすきなのだ。


もう、きちゃだめよ。

拒絶のような、その言葉を繰り返していた。
事実と違うことを、「なんでわかんないかなぁ」と
まるで女学生のようなくだけた物言いで
私がわからずやだと責めた。


先日、入院している姑 とこに会ったのだ。
とこは、私たち皆のことについて
「もう、ダメになるのよ、もうダメなの」といい、
その原因が自分が悪いことをしたせいだと言う。

とこはずっと反省をしている。

私たちに悪いことが起きているかと言えば、
そうではない。
足が痛くても、それは私に利もあった。
当初は気が焦ったが、気持ちを切り替えてゆっくり休んだ。

息子も特に変わりない。
夫はやや疲れがあるけれど、かえって
体調に気を遣うようになった。
気が張り詰めていても無理して笑うというような
危ない感じはない。

なんのかんのいって、
幸せを感じている。

本当に、とこのおかげであると思う。

私達が必要なことに出会うように、
つないでくれているのだ。

ありがとう、ごめんね。