とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

整理整頓

2017-12-30 22:48:50 | 日記

こんばんは。

大掃除をしている方も多いことだろう。

今年は歳神さまへは申し訳ないけど、掃除は手を抜いてしまおうかと思っている。

片づけをしていると、昔のことを思い出すのだが。
几帳面ではない性格だ、片づけなんてろくにしなかったし、片付いていない部屋を見てもなんとも思わない質(たち)だった。
母が出て行ってしまって、階段を上がってこられない祖母の目は届かず、特に継母が妊娠・出産したころは姉と私たちの部屋は無法地帯だったに違いなかった。弟が生まれたころは、私は小学校一年生。子育てしてみて分かったが、一年生は言わば、幼稚園の年長さんに「毛が生えた程度」のレベルだ。うちの息子は私が走って帰宅すると玄関でランドセルを背負ったまま倒れて寝ていた。何を持って学校へ行き、何を持って帰って来たのか、すぐ忘れてしまう。今日一緒に遊んだ子の名前が分からないこともしばしば。
私はうちの息子より酷い状態だったと思う。父がそれに気がついたのかどうか、継母に代わって?私たちを教育することになったみたいだった。しかし、忙しかったのだろう、居間と客間を隔てる襖に五線譜を描いた紙を貼りつけて、覚えさせようとしたり、たまに二階の部屋へやってきては「片づけろ!みそもくそも一緒にしやがって、豚小屋だ!」とがなり立てて私たちを震え上がらせたりした。
お店の前の柳の木の下でキャッチボールの相手をさせたことがあったが、私にはボールの動きは追い切れず、おでこにあたって大笑いされて、楽しいどころか恥ずかしいだけだった。そんなおおざっぱな父の「教育」であったが、ながーく辛抱強く繰り返し続けられた。

片づけろ攻撃は引っ越してからも度々続いた。姉が4年に上がってソフトボール部に入ると、私も巻き込まれて近くの中学校の校庭で早朝特訓を受けることになった。朝、父が私たちを起こしに来るのだ。部屋を覗くことになるので、「片づけろ」「豚小屋だ」は幾度となく聴く言葉になった。
まぁ、自分たちが悪いのだが。やり方を教えることもなく、ただ「汚い」「片づけろ」「俺よりだめだ」とずーっと言われ続けると、「生まれ変わりたい」気持ちが芽生えてきて、ある時、教科書やノートなどを書棚に高さ順に並べてみた。すると、そこだけとてもきれいに見えた。そしてこれまで姉の方がまだ整頓上手と思われていたが、このとき、継母がそれを見て「あら、これはどっちがやったの?すごくきれいに整頓されてる、」と褒めたのだ。継母は姉の方がやったのだと思ったらしい。このことを、夕食時に父に報告した継母は、てっきり姉の方がやったのだと思ったら私がやったことだったので驚いたとか、珍しいとか言葉を添えた。父はまた私をからかっていたけれど、生まれ変わりたいと思った自分と、初めて自主的に工夫したことが継母の言葉になって返ってきた、このことが私に初めて「私」というものを意識させた。私は姉の一部じゃなくて、私という存在なんだなと。

姉が家を出て行って、比べられることもなくなった。自分だけの部屋を与えられて、気楽になる一人の時間があるようになって。でもまだ掃除をする習慣はきちんと身についていなくて、主婦ってすごいなー、自分は到底できないなーと思っていた。

社会人になって、一人暮らしをして、楽しかったけれど、怖い部分もあり。掃除や洗濯が面倒だということを乗り越えるにはまだまだといったところだった。
だから結婚してからは、洗濯は一人暮らしの時に週末にまとめてするものだったので、大概しびれを切らした夫に先を越されて、そのうちそういう役割になってしまった。掃除も夫の後追いになってしまうことも多かったなぁ。ごめんね。

息子の世話をするようになって、「汚れ」は辛いものじゃなくて、掃除のスイッチになった。幼いうち、よく熱を出したし、肌も弱い。病気になられちゃたまらないから、必死だった。赤ちゃんだけでなく、いろいろなことで、清潔にしなくてはいけないと思った。
息子が小学校に入り、2年3年と経つと、私は息子に頑張って仕事をしている自分を見せたい一心で、テレビで見た、とある社長さんの日課、職場のトイレ掃除に触発され、夫があまりやらない水回りの掃除をすることにした。つまり、トイレ掃除をまめにすることと、風呂場を使った後、シャワーで流してから水滴を拭きとることを日課にしたのだ。これは以前のマンションを売るまで続けた。
以前は掃除を始めるまで時間がかかったが、フットワーク軽く掃除できるようになった。

掃除する習慣が身についてくると、整理整頓もしたくなる。あの時の継母の「褒め」が活きてるってことだ。マンション居住中で売却することになったからでもある。

整理整頓は掃除のしやすさのベースでもある。整理整頓の一歩は仕分けだ。モノを使うシーンによって仕分けていくことだ。コップやお皿はキッチンに出しやすいようまとめておく、とか衣類は肌に近いものを種類ごとに分けてまとめておくとか、そういうことだ。

しかし、引っ越して5年、最近ちょっとダラケていて、うまく仕分けできていないところが目に付くようになっていた。捨てなくてはならないものも多い。

今朝はそういったところを、不要なものを捨てつつ、取り出しやすいよう場所も整えた。
ちょっとだけさっぱりした。キッチンと、リビングの物入れも整理したいな~。
明日気が向いたら、やるかもね。(って、こりゃまだ身についてはいないレベルだな)


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