とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

先進的なこと

2020-01-04 23:38:24 | 日記
思い込みをなくすことは難しい。
「文化」も消し去ることは簡単ではない。

PAD MANという映画を見た。
インドの実話がもとになっているという。
2018年公開だが、2019年4月にDVD発売。いまレンタルで安くなっていたので夫が借りてきてくれた。
AmazonPrimeやNetFrixがあるなかでTSUTAYAレンタル。。
いえね、やはりそうそう習慣は変わらずというか。

夫がレンタルしてくれたおかげで楽しめました。
インド映画はミュージカル仕立て。
若い新郎新婦の結婚式のシーンから軽やかに音楽に合わせて踊る人々、
歌いながらストーリーが進むが、やがてその村の慣習についてフォーカスされていく。
日本においても、生理用品のCMをTVで初めて見た時はちょっと気恥ずかしいと感じたものだが、インドの村では2001年とはいえ、生理中の女性は一緒の部屋に居てはいけないようだった。血が「不浄」として忌み嫌われている。

負傷時には患部を滅菌したもので手当てしなければ感染症を引き起こすと分かっているのに、村の女性たちは生理の際に5日間仕事が出来ないだけでなく不衛生な布を使い毎月感染の危険にさらされている。
愛する妻に清潔なナプキンを使用してもらい、健康でいて欲しいのだが、男性が女性の生理のことに口出しするのははばかられるべきことであり、ナプキンを出しただけで「軽蔑される対象」になってしまう。
気がふれた、おかしくなったと、夫婦セットで家族から村人から非難される。とてもナプキンが普及しそうな雰囲気ではない。工業製品のナプキンが高価だからという理由だけではない。衛生のために必要とか、そういう認識もない。
正しいことなら、だれが言ったっていいでしょう?という理解がない。

日本だって同じ状況ではなかったのか。女同士の話でなければダメだったのだろう。小学5年のときに保健室とか別室に女子だけ集められて、女の子はね、と内緒話的に今後訪れる身体の変化の話をされ、ナプキンの使用方法なども伝えられた。なんだか悪いことのように。
今時は、ダイバーシティ的に個人の尊厳のことを主体にして話すことが出来ているところも多いだろうと私は希望的に思っているけれど。

映画ではこれがどのように変化していくのかがとても面白いところ。

職場の年長者の「やったつもりじゃだめだ」という言葉に、雷に打たれたような反応の主人公。このシーンは、私も同じように感じたなぁ。
「妻一人を守れない男は何も守れない」と主人公がいうシーンも良かったな。

主人公は大学進学など望めない貧乏な家庭に育ったが、先進的な理解力があった。医師でなくとも、傷口に清潔な布を当てることを分かっていた。
そんな主人公を助ける親子が出てくる。男手一つで娘を育てた苦労からか、古い慣習にはとらわれていない。そこに、行動力が生まれるように思う。
そうありたい。



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