とこのへや

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人馬一体!

2021-11-28 14:43:17 | 日記
昨日はじめて、障害馬術なるものを観た。

たまたま、見かけただけなのだ。
馬術といえば、ジャケットに長靴(ちょうか)、帽子に鞭、といったスタイルで馬をギャロップさせているイメージでしかなかったが、今回初めて大会を観て、障害物を華麗に飛び越える人馬を美しいと思った。

全日本障害馬術大会で、鯨岡さんというひとが優勝したのだが、アリーナという柵で囲まれた馬場で、1日1コース、二日間の大会。20組くらいだろうか、人と馬一体となって、様々な障害物を飛び越える。
バーを落とす、障害物の前で止まってしまう、規程の時間をオーバーするなどが減点対象。2コース合わせて減点が少なかったペア(人馬)が勝ち。
1日目を終えて減点なしが4組、2日目のコースでは、障害物の位置が大回りを要求するのか、規程された時間内にコースを回り終えるのは結構大変そうだった。
馬の大きさも様々。大概、外国の馬らしいが、「ベルギー生まれ、11歳オス、パワーのある馬です」なんて紹介されていた。障害物の間は調整されているのだろうが、大きい馬の歩数の調整が大変そうに見えて不利なんじゃないかと思えた。

解説では馬自体の能力も言われるけれども、私が見るに、人と馬の気持ちが合っていると、互いをカバーし合って上手く乗り越えられているように見えた。最初の方でペアを組んで日が浅いと紹介された若い女性が登場。どうも障害物の前での踏切りのタイミングがあまり良くないので、飛びあがるタイミングが遅ければ前脚でバーをひっかけたり、早すぎると後ろ脚がバーに触れて落ちてしまったりと、良い結果にならない。「まだペアを組んで8か月と日が浅いので、馬にお願いしているところですかねぇ」と言われてしまっていた。
障害物の前で首が上がってしまって、スピードが乗り切らない。おそらく、馬はもともと十分な脚力があって、あんな障害物なんか、軽く乗り越えられるのだと思う。障害物は飛び越えられても、馬の様子が「え~?行くの?飛ばなきゃいけないの?え~?」って不満そうな感じだった。

男性は馬に対してマウントを取るのが上手いのか?
騎乗している人の指示が強い?のか、馬は従っているだけの感じに見えるペアもあった。良し悪しはともかく、馬は納得している、んだと思う。

優勝した鯨岡さんは、マウントするとかそういう感じでもなかった。
ペアのエリオットVIという馬はとても落ち着いていたように見えた。
『二人で』粛々と障害物を乗り越えた、って感じ。ノーミス、すごい!
表彰されているシーンも見たけど、エリオットVIは「当たり前」って顔で微動だにしない、立派な様子だった。仕事人、か。

人馬一体、という言葉がよりしっくりくるのは、優勝候補にはならなかったけど、産休後初めての復帰戦がこの大会だというママさんだった。
30代の女性で、すっかりと、騎乗しているその姿勢が走る馬のタイミングとバッチリ合っている、フィット感高い乗り方だと思った。
ところが、バーを落とす回数が結構多く、規程の時間もオーバーだったと思う。障害物を飛び越える姿もキレイだったけどなぁ。なんでバーが落ちちゃうのかしらん。
その方の乗っている馬はわりと若めの馬だったと思うが、嬉しそうだったのが印象的だ。バーが落ちると音でわかるので、馬が気にする(気落ちする)こともあるそうだが、その馬はお構いなしって感じに見えた。

馬の中では、富岳と言う名の、小柄な馬が印象に残った。
馬術の大会もいろいろあろうが、「障害」になると、態度が違うんだそうだ。
たしかに、一瞬の迷いもなく飛ぶ馬、だった。小柄だからか、小回りも効くし、乗り手の方がやや年齢も上だったし、馬が着地するタイミングで姿勢が保てないほど。(ひょっとして、の、乗れてないの?)

こういうところが面白くてついつい最後まで観てしまった。
親子で参加している人も複数居たので、そういうところもウォッチすると、より楽しめるのかもしれない。
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