こんばんは。
昨日食事に行ったこと、息子は帰りに本屋へ寄ると言ってすっかり別行動となった。
まぁまぁ、サイゼリヤや大戸屋に入るのが「思い切って」することなのだから、居酒屋風とはいえ、ビストロでの食事によく付き合ったとは思うが。
飲み物を頼むと言ってメニューを見てはネクターピーチに「400円もする」と口をとがらせる。私はいちいち嬉しくなってニヤニヤするのだからやらしい親である。お金は私や夫が払うのにねぇ。
私たちは乾杯にシャンパンをいただき、おすすめされた旬のメニューをあれもこれもと頼むやら、飲み物のお替わりは普通の倍の値段のグラスワインを頼み…と、好きに振る舞っているが、息子は言葉少なに取り分けられたものを黙々と食べるだけだ。
今日夕食前にトウモロコシを茹でて、熱い熱いと手に取り始めると、のっそりと息子がやってくる。
夫はこういう時、タイミングを見計らうのが上手だなぁと思う。
息子と私とが「手で剥こうとしてるし」「…熱いうちがおいしいの」と言い合ってるのが一通り終わるのを見て、夫は何気に尋ねる。
「昨日さ、食べた中で美味しかったのある?」
「ん?ああ、いや、どれも美味しかったけど… 魚も肉も」
「ああ、ヒラマサ?」
「あ~、刺身みたいなやつ?」
「…カルパッチョだね」
「…、うん、あの、何、小さい奴も」
「鮎、ね。」
鮎は夏の食べ物だ。日本のように四季のうつろいが分かる国は珍しい。
そう話すと、ほう、という顔つき(いつもながら偉そう)になった息子。
とこ が京都で暮らしたことがあるので、夏の京都では「はも」がよく食べられていると聞いた。食べてみるとなるほど、夏に似つかわしい。
そういうことを知ると、楽しいものだ。
私は田舎育ちなので夏の食べ物はトウモロコシにスイカ、冬瓜、イワシの炭火焼きといったところだ。
息子へ伝える。
たくさんの人が欲しがるものは、数が少なければ値段は上がる。
旬のもの、とは高級店に行かなくては分からないわけではない。
スーパーで売っているものや値段を見ても、旬のものは良いものが安くたくさん売られているので、よく見ていれば分るものだ。
私の最初の勤め先の社長夫人が、田舎から出てきた若い私に優しくしてくださった。
会席料理をごちそうになったことがあり、そういう席では旬のものが丁寧に調理されて供されるという体験をさせていただいた。
七千円くらいはするが、鮎なら生きたものを桶に入れて見せてくれるし、トウモロコシの炊き込みご飯はその場で炊き立てを用意してくれたりするんだよ、という話をしたら。
返された言葉は、「余計なことはいいので」半値にしてほしいという内容だった。
きっと七千円のうち、そういうことをする人の値段が半分くらいの、三千円くらいのはずだ。。って。
うん、分割して売ってはくれないけどね。実利一辺倒で、君らしいわ。
最新の画像[もっと見る]
-
熱海旅行 3ヶ月前
-
南伊豆へ7 4年前
-
南伊豆へ7 4年前
-
シラス丼! 5年前
-
シラス丼! 5年前
-
都内閉鎖か 5年前
-
神田川沿いの小さな花 5年前
-
神田川沿いの小さな花 5年前
-
神田川沿いの小さな花 5年前
-
神田川沿いの小さな花 5年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます