ただごと

たいくつこそがすばらしい!日常のただごとをただごとでない風に綴るのらくら日記

ひとり読書週間2

2010年06月15日 | 日記
懲りもせず、ふたたび借りた本の話です。

なぜ自分の読んだ本の話をしたがるのか。(感想文は苦手なくせに)
答え。

他に世間と繋がる術がないから。

術がない、というか、「動機がない」、というほうがぴったりくるのだが。

いえ、大丈夫です。世間的には寂しい人のように見えるかもしれませんが
当人は至って寂しくも虚しくもない人生です。


  

ということで、借りた本はこちら。

横浜’10<中華街・みなとみらい21>/旅行雑誌
るるぶ横浜鎌倉ベストセレクト/旅行雑誌
くらのかみ/小野不由美
風が強く吹いている/三浦しをん
南の島の星の砂/Cocco
もえほん紅版さるかに合戦/絵本


また借りてるよ!旅行雑誌を!!

ハッキリ言って3冊も熟読して、
すでに横浜に行った気分(おなかいっぱい)に、なっているので
もう行かなくてもいいんじゃない?って感じだが。

3冊借りて思った事。
まっぷるよりるるぶの方が好みだな、という新発見。
雑誌なんてどれも同じだろう、と思っていたのだが、ちゃんと個性がある!という事に
驚いた次第だ。
(七咲にとって雑誌とは「美容院で一人ほっとかれる時に与えられるもの」なので)
あ。
これはあくまでも「好み」であって、どちらが「優れている」とかいうアレではございません。

■くらのかみ。
「かつて子供だったあなたと少年少女のためのミステリーランド」というシリーズで
続々出版されているらしいのだが、七咲はそこじゃなくて作者名で選んだ。
十二国記からのファンだったので。
児童書らしく、すぐ読める。
そして、他の作家さんのラインナップもものすごく気になるので、
このシリーズは見かけたら借りてみようかな、という気になる。
(初めての作家さんとの出会いにはもってこいだと思う)

■風が強く吹いている。
これは映画になったり舞台になったりマンガになったり、と幅広くメディア展開されている。
前々からものすごく読みたかったものの、なかなか貸出の波がとぎれなくて
今回ようやく、棚に戻っているのをすかさず借りた。
とある大学の陸上部が箱根駅伝にかけた1年間の話。(で合ってるかな、説明…)
500ページちかくあって、うち200ページ近くは箱根駅伝のレース展開が繰り広げられるのだが
10区間とも感極まって涙が止まらず、一区間ごとに給水しないと(七咲が)
水分不足で倒れるかと思った(七咲が)ほどだ。
すでにもう2回読んでしまったので、今すぐにでも買いに行く気満々だ!!
(多分、また何千回も読み返すだろうから)

■南の島の星の砂
Coccoの絵本。
本当は、Coccoさんの台所、というエッセイを探しに行ったのだが見つけられず
(図書館のジャンル分けがイマイチ理解できない)
代わりに絵本を見つけたので速攻借りる。
絵本なのでその場で読み終えるくらいだが、ぜひとも持ち帰って
家の中に招きたくてたまらない衝動に駆られたので。
(「南の島の恋の歌」の方は家にある)

■さるかに合戦
これは、Coccoの絵本の隣にあって、思わず手に取る。
そしてブログのネタになりそうだと思って恥ずかしげもなく借りる。
そう、表紙からしてかなり恥ずかしかった。だって「もえほん」なのだ。(萌え+絵本)
萌えだけあって、なんか絵が乙女ゲームみたいな絵で斬新!

今流行の、擬人化を押しだした「さるかに合戦」だろう、と予想をつけて借りてきたのに、
(牛フンが陰のある美青年。勿論親かにさるうすも美青年。子かにくりはちは美少年)
かなり違った。
その場で確かめろよ、って話だが。

<この絵本には多大なフィクションが含まれています~略~
想像力をフル活用してお楽しみください>


とある。

勿論、借りたからには
この「もえ」が理解できない世代になってしまった乏しい想像力をフル活用して読み解いた!!
(ネタばれ?になりそうなので、独力で読み解きたい方は以下、飛ばして下さい)

領主(蟹)はオニと呼ばれる一族を退治し一人残されたオニの子供(猿)を引き取る。
領主(蟹)の元で二人の子供(子猿と子蟹)は仲良く成長したが大きくなったオニの子供(猿)は
オニの記憶を取り戻し、領主(親蟹)を殺めて逃走する。
領主の子供(子蟹)は、仲間(臼と牛糞と栗と蜂)をひきつれて親の仇打ちを果たす。

というストーリー展開だと思われる。
(この話自体は王道的ながれなので絵だけで十分推測できる)
しかしその絵に、有名なさるかに合戦の文章が載っているので、非常に混乱する。

何を狙っての効果なんだ。謎だ。何度読んでも謎だ。

普通に、この絵に会った文章でもいいんじゃない?
てか
猿をオニにしちゃうんなら、「ももたろう」の方が良かったんじゃない?と思っていたら
「ももたろう」を題材にした「もえほん」もあった!!(折り返しにシリーズ紹介が)
おおう、めでたしめでたし。「萌え」恐るべし。

そういや昔、りぼん作家が絵を描いた絵本があったんだよな。
あのシリーズで、太刀掛秀子の「青い鳥」が欲しくてたまらなかったんだよな。
子供の頃、高価で手が出なかった物は、大人になった今でもプレミア効果で手が出ないんだ。
旬のものは旬のうちに、って事だよ。

というのが、このももたろうを読んでの感想。(おい)

「(予想通りの)擬人化だったらもう少しくらい萌えたか?」と思う七咲はまだまだ甘いのでしょう。
子蟹は<美少年>じゃなくて<美少女>でした。
全てに完敗です。



  

いやあ。

この「もえほん」を、誰が、どうして、図書館に入れようと思ったのか。

そこがものすごく気になる。

多分、リクエストか何かだろうと思うのだが(違ったらすみません)、

そんなにホイホイとリクエストは叶えられるのか?!図書館の予算はどうなっているのだ?!

と、叫びたくてたまらない本がいっぱいある。

高河ゆんのイラスト集とか。(嬉しかったけど)
ゲームの攻略本とか。(悲しかったけど)←2800円も出して買ったから。
数々のマンガとか。(その作者の代表作はそっちじゃないよ!と物云いつけたい)

すごいなあ、図書館って。
あらゆる好奇心を駆り立てるよなあ。