4月の始めの日がとてもお天気が良かったので、淀川を土手沿いに散歩してきました。
大阪湾から京都まで続いている大きな流れです。
ウチの団地から歩いて5分。そこを大阪方面に向かって、二駅程歩きます。
脳内では、実況と解説と現場リポーターとが三つ巴にしゃべくりながら
単調な散歩を箱根駅伝風に彩ってきましたよ。
ええ、脳内で。
脳内で 3役こなす 箱根かな
…あ、箱根じゃない、淀川だったな。(しかも似非)
土手の下の方の道は、雑木林のようになっています。
雑木林を通り抜けるような形でサイクリングロードが通っているのですが
その雑木林で、あちこちと、鶯が鳴いていました。
七咲には、今年の初うぐいすです。しかも、枝に止まっているのを発見!!
毎年、この雑木林を散歩しながら鶯の声に耳をそばだてては、その姿を探すのですが、
一度たりとも、見つけられた試しがありません。
そのせいで、この雑木林には隠しスピーカーがあちこち設置してあって
春が来たことを道々アピールしているのかと思っていたくらいですよ。ずっと。
(誰がアピールしてるの?国土交通省?環境省?)
そういうわけで、初うぐいすに大興奮して、携帯カメラを構えたのですが
全力で頑張ってズームしても(頑張ったのは七咲じゃなくて携帯だが)
逆光も相まって、木の枝だか葉っぱだかうぐいすだか解らない写真になりそうです。
肉眼でさえ、スズメのようにも見えなくもない、というくらい
判別しにくい色と大きさだったのですが
ぽー、ぽけぴょっ(まだ未熟なのか、下手)、とさえずる度に体が、ぴこっ、と動くので
多分、あれがうぐいすなんだと思うんですよ?
(そういや、お菓子の鶯ボールも別に緑色じゃないしな)
と、真実も定まらないままよくよく周りを見れば、
ランニングやらサイクリングやらの人たちの他に、バードウォッチングの人たちもいます。
彼等は、「今から火星を観察するんですか?」と聞きたくなるくらいの
巨大な物体(カメラ)を持って右往左往していたので、
手のひらサイズのレンズで鶯を撮れるなんて思ってちゃいかんのだな、と
撮影を諦めました。
そういうわけで、鶯のようなものが鳴いていたとはいうものの、
実は鶯の形を模したスピーカーだったかもしれないなあ、としつこく疑いつつも、
うぐいす初鳴きで春の訪れを実感してきました。
そうした散歩の果てにたどりついた、淀川河川敷公園。
(のひとつ。なにせ川が長いので、あちこちにある)
冒頭の写真は、公園にあった木。
「アーティスティックに撮りたいんですよ!!」と、この木の周りを
ぐるぐるぐるぐるまわりながら、携帯カメラを構える不審人物七咲。
回ること、なわばりあらしに警戒して電柱をわがものにしようとする犬のごとし、って感じですよ。
…そういや最近の犬の散歩は、わんこのうんちっちを袋で持ち帰るだけでなく、
ちっちも、持参したペットボトルの水で流したりしている飼い主さんを見かけますよ。
大変御苦労な時代になりましたね…
ってそれは、まあどうでもいい話で脱線するところでした(汗)
とにかく、木を撮りたいけどどうしても良い構図にならない!とムキになっていると
旦那様はあっさり、全身を入れて撮ってくれたのが冒頭の写真です。
七咲は、あんな一枚でさえも撮るのにどれだけ木の周りを回ったことか…
(なんかの呪術の儀式かよ、って己に突っ込んだほど)
(それだけに足らず、おいおい、そろそろバターになっちゃうぜ、とも突っ込んだ)
あっさり撮ってもらってありがたかったので、
「じゃあアーティスティックに撮って!」とお願いすると、これもあっさり撮ってくれました。
↑旦那様に要求したところの「アーティスティック」。
ひえー、アーティスティックだよ!まさにだよ!すばりだよ!と恐れ入りました。
恐れ入った直後に七咲が撮った写真はコチラ。
↑七咲がぐるぐるぐるまわって追求してみたところの「アーティスティック」。
これはもうアート以前に、何を写したいんだか、という意図さえも解りません。
…これでも、図書館で「デジカメで撮る良い写真、悪い写真」という本を
最近、熟読したばかりなんですけど。
(同じ被写体で、素人の撮る悪い例、プロの撮る良い例、が並んでいる)
その結果、
「良い写真と悪い写真の差がどこにあるのかも解らなかったな」という
無為な読後の感想が如実に表れている写真といえそうです。