「月遅れ」で行われるご当地の「ひな祭り」にあわせて、伊那市高遠町「旧馬島家住宅(県宝 高遠藩藩医馬島(まじま)家旧住宅)」座敷で、「ひな人形展」が開かれている。
❖ 旧馬島家住宅
馬島家は、はじめ「松本藩水野家」に仕える眼科医だったが、水野家の改易にともなう浪人を経て、1727(享保12)年から5代にわたり眼科医として「高遠藩内藤家」に抱えられ、廃藩後も3代にわたってこの地で眼科医を継いでいたという。
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江戸時代の武士の住宅らしさを感じさせる簡素な外観の屋敷は、1836(天保7)年前後に建てられたとするが、玄関は診療室として使われていたという。藩医の住宅遺構として貴重で、2003(平成15)年に長野県宝として指定を受けている。
❖ ひな人形展
八代将軍「徳川吉宗」の時代「享保年間」(1716~1736)に京都で生まれ各地に広まったという「享保雛(きょうほうびな)」、安永年間(1772~1781)に江戸の人形師「原舟月」が創始し、目に玉眼を用いたのが特徴といわれる「古今雛(こきんびな)」、小さな御所風の御殿「屋形」をしつらえ飾った「屋形雛(やかたびな)」、平安時代から始まった決め事「有職故実(ゆうそくこじつ)」に基づいて公家の装束を忠実に模して作られたという「有職雛(ゆうそくびな)」、高価な雛人形を購入できない一般家庭で、近所の人たちが小さな人形をつくり持ち寄って始めたという庶民の「つるし雛(つるしびな)」などが展示されている。
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