吉村達也の『伊香保温泉殺人事件』を読んだ。伊香保温泉は、平成の大合併で小生の生まれ故郷である渋川市の一角に編入された。いわば故郷の温泉であり、子どもの頃は母親に連れられ婦人会かなにかの行事で行ったこともあり、昨年も中学校の同窓会で一泊した何かとゆかりのある温泉でもある。昨年、12月に「八食センター」に買い出しに行った際、隣の伊吉書店の古本コーナーで新書版のノベルスコーナーにあったので、タイトルにひかれて購入しておいた（ジョイノベルス＝実業之日本社刊)ものである。警視庁捜査一課の志垣警部と、和久井刑事が「温泉かるた」の募集に応募し、一等賞をとることから物語は始まる。その懸賞旅行で訪れた伊香保温泉の有名な階段街で、若い女性が突き落とされ死んでしまうところから事件が始まり、2人の警視庁捜査一課の刑事が渋川署の刑事と協力しながら謎を解いていく話だ。作品中書かれている、伊香保温泉の様々な情景は目に浮かぶようだし、伊香保温泉の歴史に関するくだりなども興味を持って読むことができた。ミステリーなので謎解きがテーマなのだろうが、少し全体が軽いタッチになる過ぎているいるような気がしたがどうだろうか。
今日は、これから盛岡に出かけ午前中には「ダリ展」を鑑賞し、午後から映画鑑賞、夜は共産党県委員会主催の「新春のつどい」に出席する予定。夜の会合でアルコールも出るので、盛岡市内の格安のビジネスホテルを予約しておいた。