山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

妄想の力◎共同演出

2013-03-17 11:19:37 | 「レミング」2013
机上の考え、今では一人PCやネットでの散策にむなしさを感じる。
寺山修司が「書を捨てよ、街へ出よう」「家出のすすめ」を呼びかけた時代は遠くなったのだろうか。
ちっとも古びているとは思えない。そればかりか、今の時代「ひきこもり」こそ「飛び出す」ことに新鮮さを覚える。
類は類を呼ぶと言う。・・・面白い!一見、変な人々との接触や共同作業に触発されながら劇作りに励む日々を送っている。



次回公演「レミング」(作:寺山修司)では私の他に、さかもとまり・大谷豪(仮面工房)さんの3人で演出している。
稽古終了後には尽きることのない劇談義に花が咲く。本来ならばここに寺山修司が仲間に居ると、もっと話が百花繚乱となるのだが、・・・。
浅知恵は妄想だけが頼りにならざるを得ない。妄想だとバカにできない今日この頃である。



劇はパズルゲームのように進行する。遊びだ。妄想のゲームだが、現在がぴったりと寄り添ってくる。
直感的に「世界の涯とは今ではないか。」と思っていたことが形となって見え隠れする。
かくれんぼをしているのだ。鬼は観客である。私たちは「行き過ぎの影」。

寺山修司 没後30年。彼は黄泉の世界から「鬼さんこちら、手のなる方へ!」と呼びかけている。