山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

二枚舌の日

2013-03-24 01:33:42 | 「レミング」2013
■3月23日(土)

昼間のキッズ組、夜のレミング稽古。こんな日は舌が一枚では足らなくなる。二枚舌の日だった。
子ども相手の稽古では「さぁ、良い子のみなさん」パンパンと手を叩き、夜の部のレミングでは「おかまバーに行って勉強しよう」と悪巧み。
昼と夜とでは良い子と悪い子のメリハリが必要。それでバランスがとれる。多面的なのだ。

3月27日(水)は子どもたちと熊本市動植物園での花見を計画した。熊本は今、満開である。
昼間は初夏を思わせるように汗ばむ。この機会を除けば桜が散ってしまうから急きょの計画だった。
いつもは、花見などやっている場合ではなく稽古に追われる。
公演が1ヶ月に迫っているが無邪気に迎えたいと思う。子どもたちからその無邪気さを吸い取りたい魂胆もある。子どもは疲れを知らない。
疲れている大人たちは子どもたちから癒されることも多い。劇作りでも学ぶ点がある。


(写真は劇団ホームページ稽古日記より)

レミングでは台本から溢れる美しくも恐ろしい言葉がオドリだした。まだ未完成ではあるが、役者たちの身体や言葉が人間離れした奇怪な生き物を生み出している。

「行き過ぎよ、影!」・・・登場人物たちは目に見えぬものを見ているのである。
「事実は死んだ。」・・・劇はもうひとつの別世界を作り出す。
もう1枚の舌がこの世を包み込む場が劇場なのだ。