山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

祝96才!ブラジルのお父さん

2017-02-27 10:05:50 | モノローグ【エトセトラ】
安永忠邦さん、96才のお誕生日おめでとうございます。
移民の父 上塚周平先生のお墓を守り、ブラジル移民の歴史をそのまま生き続けていらっしゃったことを尊敬します。
はじめてお会いしたのが移民百周年の2008年8月だったか。ブラジル公演のための下見にミンミン(田中瞳ちゃん)と行った時だった。
忠邦さんが「教育勅語を読んでいますか。」と言われたのには度肝を抜かれてしまったのです。読んでもいないのに嘘もつけず、日本では戦後、教育勅語は学校で教えていませんよ、と言うと、「あんな良いものをどうして教えないのだ。」と肩を落としていた。忠邦さんは戦前の教育をそのままブラジルの地で生きていらっしゃるのだと驚きを隠せなかった。
あくる年の2009年2月、「ボクノフルサト。」ブラジル公演の際は涙を流して喜んでくれました。思い上がってはいけない。私たちの演劇を日系の子孫の方々が支えてくれたのです。
正直に言うと海外旅行をチャラチャラと遊び心で楽しんでいたのもいます。移民の歴史、想いは現地の人々の方が深い。それは当然、叶わないのです。
来年は上塚周平植民が成功したプロミッソン市政百周年です。距離的に地球上で一番遠い国ブラジル、移民という苦難や差別もあっただろう歴史や人々との心を縮めるための演劇を!熊本から運びます。
忠邦さん!お父さん!お元気でお過ごし下さい。必ず、お会いしましょう。