山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

workshop おてもやん

2017-04-24 06:17:09 | 夢桟敷◎諸々2017
一説。
方言はお洒落で味わい深い。…自分では熊本弁をうまく喋れないが、大体わかるようになった。お年寄りの言葉と若者の言葉の違いや方言の変化にも気付く。
「おてもやん」の歌、時代背景や街の様子を思い浮かべると、彼女はべっぴんさんだったと思うようになった。
この数日、劇「万華鏡〜百年物語」に名も無き女性像として、どう取り入れようかと思っているところに「おてもやん」が閃く。
価値観のどんでん返しを味わう。つまり、田舎はお洒落なのだ。
元歌では意味不明なところもあったので標準語でメモした。
今日のworkshopでは元歌を会話に代える。歌うのではなく「歌うように話す。」がテーマだ。方言には独特のアクセントとリズムがある。一様ではなく、個人の中からアクセントやリズムを発見してみたい。…という訳で、演劇はその土地と時間の独自から捉えよう。
◾︎
「おてもやん」標準語バージョン

おてもさん あなたは
最近結婚したんではないんですか?
はい、結婚したのはしたのですが
ただ、婿殿が天然痘のあとが残っているので、
まだ三々九度の杯はしていません。
村の役付きさんや火消しの頭や仲人さんなど、いろんな世話人の人たちがいらっしゃるので、
後はうまくとりなしてくれるでしょう
川端町のほうにまわって歩きましょう。
春日のかぼちゃのような男たちが裾を引っ張ったりして、私はモテています。私の人生は今が花盛り
春の雲雀の子のように浮かれ男や野暮ったいイガグリ男たちは嫌い

あなたは幾山を越えたような遠い存在なのだろうか
あなたが好きよ
でも好きだからこそ言えないのよ
お彼岸ももうすぐだから 若い男たちも来るでしょうし
夜にはお寺へお参りに行って ありがたいお話を聴きましょう
それまでゆっくりとお話でもしましょうか
わたしね 外見だけの男には興味がないの
タバコ入れの洒落た銀金具がステキとか
そういうことで好きになったりするのよ
あら あたしったら・・・ 恥ずかしい!
(囃)アッカンベーのベロベロベー