あたご荘の前に、はまぐり堂カフェというところで休憩。
古民家を利用したと思しき、縁側の素敵な開放感のあるカフェは、急な高台にあって海を一望。
ということはつまり、ここにあったから津波を免れたということ。
この時には正直、写真を撮るのにも躊躇があって、とても素敵な場所だったのに、ちょっと撮ることが出来なかった。
お客さんたちは皆バンバン撮ってたのになー……後悔。
はまぐり堂カフェから見下ろした海。
はまぐり堂から望む景色は、津波で流されたガランとした跡。
なんだけど、生命力豊かに緑が茂って、そこにかつて何かが建っていたということが、初めて訪れる場所だと、なかなか想像しにくい。
それは海から近い市街地のそこここで感じた、違和感とも言えない不思議な感覚で。
震災後すぐに訪れたなら、ただただ悲惨な感じだったのだろうけれど、緑の空間の中に真新しい建物が建ち始めているまさに途中経過は、静かな再生という感じ……。
(続く)