今回も東北の件です。
青森県の岩木川と、宮城県のラムサール条約に登録された沼を中心に、雁やハクチョウなどを保全する取り組みがあります。
東北の何が西日本と違うかと言うと、一つに、冬に渡り鳥のガンやハクチョウ類が多く来ることです。
北海道から本州まで、全国的に来ますが、最大の飛来地です。
しかし、東北地方の湿地や湖沼は、ほとんど埋め立てられてしまいました。
それゆえに、一部に集中するなどの一極化が起こっており、病気が蔓延した時など、一気に打撃を受ける恐れ等が出ています。
それゆえに、分散なども含めて、自然の保全などをしていこうとしています。
加えて、越後平野のところでもやりました。トキ。
また、全国に以前は普通に分布していたやコウノトリも生息地(予定)です。(まだ復帰中)
それから、これは日本の上を通るどこでもに言えることですが、オーストラリアへと向かうシギ、チドリ類の大事な中継地の場でもあり、いったん羽休めをする、大事な休息地、エサ場でもあります。
そのために、青森、秋田、岩手、宮城などの川辺や湿地を中心に、保全と再生しようとする取り組みが行われています。
国土交通省 東北生態系ネットワーク推進協議会
東北生態系ネットワーク推進基本計画 より
p13
指標種:ガン類、ハクチョウ類、コウノトリ、タンチョウなど。
オオセッカ、サケ、モズクガニ、シジミ。
参ー6~8
取り組むこと
川の連続性の確保
農業用水路との連続性の確保(魚道)
湿地再生、創出
有機農法の取り組み(減農薬)
ため池の保全・再生
「ふゆみずたんぼ」の取り組み (イトミミズ、ユスリカ等を繁殖させ、ドジョウなどを生かし、マガンなどの糞は肥料に、雑草も食べてくれる、ブランド米に出来る)
など
まだあまり情報が少ない感じです。
東北地方では、開発などにより、自然は減り、湿地の数は激減しています。
宮城県の湿地は、92%もほとんどなくなってしまっていて、宮城県の伊豆沼あたりのラムサール条約地は、国内最大の雁の渡来地となっています。宮城県に来る雁類の一極集中化ということになっているそうです。
青森県の岩木川も、雁、ハクチョウ類などの渡り鳥。
また、オオセッカ、コジュリン、カンムリカイツブリの大事な繁殖地になっています。
特にオオセッカは国内の三か所のうちの一か所。
その他も、貴重な植生があったり、重要な湿地やため池があり、また、世界自然遺産の白神山地があります。
ここは、もう私もグーグルアースで見ただけですが、綺麗な川でした。
何もしなくても、まだここにはありますって言えそうな川です。
ここも工事したりしながら、保全・再生していくようです。
こちらも、ご参考に↓↓↓
この生態系ネットワーク図も、新潟と似たような感じです。ねぐらとエサ場を中心に、重点を置いてつながり、ネットワークを保全していくという形のものです。
こちらも、まだ情報があんまりなくて、まだやっている途中なのかなと思います。
今後の情報をまた待ちたいと思います。
こうした取り組みは第一歩です。ネットワークというと大きな取り組みのように思われますが、これもほんの一か所の取り組みです。まだまだ足りない・・
川以外、普通のそのへんの水路も田畑も、里山、山奥までも再生してこそ、生態系と言えるでしょう。
人間の住む場所以外はもう、生態系。
そう言えるようになって欲しい。
いろいろな生態系ネットワークが、全国あちこち、津々浦々、末端まで、再生してもらいたい。(たのむぞ、環境省)
コハクチョウと、雁・・・(何の種類でしょうか、私には判定できなかった💦)
鳥はかわいい。