皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日の沖縄地方は久しぶりの晴れ。先週の土曜日の午前中以来です。年末の大掃除にはいい日和ではないでしょうか。しかしあの有名な航空会社が詐欺被害とは、どうなっているのでしょうか。不思議ですね。では、本題へ。
抗うつ薬は多くの患者さんで治療効果をもたらしてくれます。
しかしながら、薬にはリスクがあります。
様々な副作用です。
以前よく用いられたTCA(三環系抗うつ薬)には、抗コリン作用という副作用があります。
抗コリン作用は副交感神経を抑える作用です。
これには、喉が渇く、尿が出にくい、便秘になる、などの副作用があります。
また、三環系抗うつ薬を大量に服用すると、その中毒で心臓の不整脈により死亡することもあります。
副作用の多い三環系抗うつ薬の欠点を補うために、さまざまな新しい薬が開発されました。
1990年代から登場したSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)や、2000年代から登場したSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、そして2010年頃に登場したノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)などがあります。
代表的なNaSSAである、ミルタザピンという薬はその構造から四環系抗うつ薬でもあります。
抗うつ薬の開発は、副作用の少ない薬を求めた行動ともいえます。
見慣れた風景ですね
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