皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
関東地方では、だんだんと秋めいてきて、今日の東京の予想最高気温が25℃だそうです。涼しいですね。こちら沖縄はすでに30℃を越え、日差しも降り注ぎ、立っているだけで汗が噴出してきます。一体いつになったら「涼しい」と言う言葉を使うことができるのでしょうか。では、本題へ。
病院で行われる検査には、侵襲的なもの、すなわち、体内に針を刺しこんだり、穴をあけたりするようなものがあります。
例として、消化器内視鏡、気管支鏡、胸腔鏡、血管造影、経皮的針生検(腎臓、肝臓、肺、前立腺、乳腺、脳など)などがあります。
診断や治療のために重要な手技です。
ところで、大きな学会があると医師が病院からいなくなることがあります。
米国の全国規模の循環器病学会が開催されている期間には全米の循環器科医師が病院を離れて、学会に参加するため、循環器病の臓器専門的な検査である血管造影や血管内治療を行う頻度が低下します。
しかしながら、この時期に心不全などの循環器疾患で死亡する患者は「逆に低下している」というデータが最近発表されました。
このように、ストライキ期間中や大規模学会期間における医療アウトカムデータを分析することによって、医療介入にも過剰なケースがあることが示唆されます。
日本での大規模循環器学会開催期間中のデータを分析したところでは、同様な現象は認めませんでしたので、日本ではあまり大きな問題ではないかもしれませんが。
空は青いです
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2017パート2」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。2016年のメルマガまぐまぐ大賞「健康」部門5位に選ばれました。
迅速・的確なトリアージができる!ナースのための臨床推論 [単行本] [2016] 徳田安春、こちらナースの皆様はもちろん、これからナースを目指す方、看護の情報を知りたい方にもどうぞ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます